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モスクワ音楽院付属中央音楽学校のこと

最近、ある近しいピアノの先生からモスクワへピアノ教育に関する取材に行きたいということで相談を受けた際に「モスクワ音楽院付属中央音楽学校」のことが話題になったので、この機会に少し書きたいと思います。

最近はカプースチンに関する修士論文を書く学生も増えてきて、先日の伊藤楽器で行なった公開講座の時にはカプースチンの熱狂的なファンを自称する伊石有里さんも関西から駆けつけてくれて、彼女が書いたばかりの論文も頂きました。多くの修士論文をこれまで見てきましたが、なかなか良く書けていて感動しました。ただ、カプースチンに関する日本語の文献がまだ少なすぎることからくる苦労と努力の跡は見られました。でもかなり多く参考文献や情報を手に入れていて頑張られたのだなーと感じました。
伊石さんの論文では、一部どうしても原典に当たれない部分は2006年に初めてカプースチンについて書かれた芸大の斎藤君の論文等から孫引きするしかなかったものもあるかと思いますが、特にカプースチンがモスクワ音楽院に入る前にアフレリアン・ルッバーフ先生についてピアノを勉強した音楽高校について、私はこの学校の日本語の正式名称は「モスクワ音楽院付属高等音楽学校」(あるいは「~音楽高等学校」)とするのが良いのではないかと思います。ちなみに、この学校は「モスクワ音楽院付属~」という名を冠する2つの学校うちの1つですが、上記の「中央音楽学校」とは違うほうです。

これら「モスクワ音楽院付属~」という名を冠する2つの学校の名称は、実はロシア語ではまったく違った名称で、それぞれ書くと次のようになります。①が中央音楽学校、②がカプースチンの通っていたほうの学校です。

①Центральная музыкальная школа при Московской консерватории
②Академическое музыкальное училище при Московской консерватории

皆さんロシア語が読めますでしょうか。(笑)
本来は、「モスクワ音楽院」に付く正しくてもっと長い形容詞があるのですが(外国の音大は正式名称がやたら長いのが多い)、一応これが正式な学校の名称です。後半には「モスクワ音楽院付属~」とまったく同じ語が使われているものの、前半を見ると、①は通常の「学校」という語школаが使われており、②のほうは、やはり学校ですが中等教育を行なう学校という語のучилищеです。

歴史は②のほうが古いのですが、一般的には①の中央音楽学校(頭文字をとってцмш(ツェー・エム・シャー)と呼ばれる)のほうが有名かもしれません。そして①は多くの日本語の本の中で「児童音楽学校」と書かれることもあります。というのは、この学校は7~8歳から入って音楽の高度な教育を教わる10年制で、しかも音楽以外の一般教科も学ぶので、初等教育と言っていいのか中等教育と言っていいのかわからないからでしょう。もちろんどちらも含むわけで、この学校からモスクワ音楽院へエリートたちの教育は続いていくわけです。
この①中央音楽学校は、あのゴリデンヴェイゼル(晩年はモスクワ音楽院でカプースチンの先生でもありました)の主導で1932年に設立された学校です。(「中央音楽学校」という名前になったのは1935年。)当初はネイガウスやイグムノフなどモスクワ音楽院の名教授たちが一緒に協力する形で始まり、この中央音楽学校がモデルになって、その後ソビエト全土に24校の「特別音楽学校」が設立されていったということです。カプースチンが生まれた1937年にはレニングラード(サンクト・ペテルブルク)に次ぐ3校目としてウクライナのキエフにもすでに存在していたようで、ロシア(ソビエト)の音楽教育はこの頃からものすごく専門性が高かったことがわかります。実際このようなシステムの中で、多くの音楽家たちは育ってきたと言えます。

もともとはモスクワ音楽院が存在したわけで、ある時、「やはりもっと低年齢から音楽の専門教育を施す学校が必要だろう」ということで下へ降ろされてきたという経緯です。これ自体は、日本での音楽大学に付属高校などが存在するのとある部分似てはいます。
また、モスクワではグネーシン記念ロシア音楽アカデミーも有名です。このグネーシンの付属音楽学校もあります。今年は我が東京音大にもグネーシン・アカデミーのトロップ教授がまた来られるようですし、エリソ・ヴィルサラーゼなども来られる予定で、ロシアの現役教授陣は広く健在です。ピアノを勉強している人たちにとっては、偉大な作曲家たちとその膨大なレパートリーの重要性を考えると、ロシアはまだまだ勉強しなければいけない未知の宝庫のように思います。

ロシアに関しては今でもまだ日本語の文献が十分存在するとは言えないし、英語の文献を読んでも結局ロシア語の知識がなければはっきりわからないことが山ほどあるので、今後の好奇心旺盛な学生たちや研究者たちの活躍に期待がかかるところです。

雑記 : 10:22 : comments (x) : trackback (x)
濃い3日間でした!

久しぶりの投稿になりました。
この3日間、故郷の旭川に来ておりまして、縁あって旭川永嶺高校の吹奏楽局の定期演奏会で2日にわたって共演させていただく機会を得ました。吹奏楽のコンサートにピアノコンチェルトの演奏で呼ばれるというのは少々珍しいケースかとは思いますが、とても素晴らしい経験となりました。この学校は昨年から2校が統合されて校名が変わったため第1回定期演奏会ということでしたが、長年にわたり華々しい実績を作ってきた凌雲高校の吹奏楽局が母体で、その指導を続けてきたのが東京音大で私の2年後輩に当たる吉川和孝先生です。



約3時間に渡るプログラムはとにかく盛りだくさんで、吹奏楽というものがここまで進化しているとは私は知りませんでした。これほどまでに多彩なプログラムで、もう私は心の底から尊敬してしまいますが、それにしてもこのようにプログラムの表紙にまで私の写真を載せてくれるなんて光栄というのを通り越して少々恥ずかしいくらいです。私はオマケで十分だったのですが、それでも一緒にグリーグのコンチェルトを共演させていただき、2日間ともソリストアンコールまで弾かせてもらえたのは有難かったです。ちなみにアンコール曲は、1日目はラフマニノフの「アンダンテ・カンタービレ」(パガニーニの主題による狂詩曲より第18変奏)、2日目は吉川先生に乗せられて思い切ってカプースチンのトッカティーナ(作品36)を弾きました。

永嶺高校の吹奏楽局は、北海道でまだ数校しかやっていないという「ダンプレ(ダンス&プレイ))というものをいち早く取り入れ、非常にノリの良い激しいダンスとともに楽器を吹いたりするのですが、飛び跳ねながら吹いても全然音がぶれないし、もう圧倒的な迫力でした。さらに普通に演奏するだけでなく、ミュージカル、合唱、マーチングなどすべてを取り入れ、そのすべてが非常に高いクオリティで感動しました。実際、私は自分の演奏が終わったあと第2部を2日間とも観させていただきましたが、最後は泣いてしまったほどです。



この旭川市民文化会館は、私自身が小さい頃からずっと通っていたコンサート会場ですが、この1500人の大ホールで2回公演はもう毎年やっているとのことです。もう開場の1時間前から大勢の聴衆が並んでいたのが印象的でした。


水野雅文先生(左)と吉川和孝先生(真ん中)

水野先生は、私が旭川東高校時代の音楽部(合唱部)の先輩です。母校に赴任して合唱部指導をされ、一度はNコンの全国まで導きました。その時は私もNHKホールへ応援に行ったり、また旭川でのさまざまな大きなイベントの時には呼んでいただいたりするなどその後もずっとお世話になっています。今回もお互い忙しい中お会いできました。





それにしても、永嶺高校の吹奏楽局の皆さんは本当にパワフルで、朝から晩まで練習や打ち合わせ、そして寝る時間もないほどの準備が必要だったと思います。一人ひとりがプロ意識を持って取り組んでいると私は感じました。これからも応援していきたいです!

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バッハコンクール審査を終えて

昨日は日本バッハコンクールの全国大会の審査でHAKUJUホールへ行ってきました。私が審査したのは一般Aと一般B部門。この分類は、音楽の専門教育を受けていないか、あるいは受けたどうかを問わない、しかも学生ではない人たちの部門でした。他の学生たちの部門は同時進行で他会場で行われていたことと思います。曲はバッハなら何でも良い自由曲。つまり昨日は朝の9時過ぎから20時頃までかなり長丁場となるバッハで始まりバッハで終わる一日。「それは大変ですね」と思われるかもしれませんが、実際には終日まったくストレスを感じなかった審査会でした。審査員のメンバーにも恵まれていたのかもしれません。ちなみに私が昨日御一緒させていただいたのは(敬称略ですみません)秋山徹也、上野優子、大塚直哉、平井千絵の4名の先生方。たくさんお話もできました。



このコンクールはピティナ主導のコンクールで(東音企画)もう第7回目の開催となります。けっこう定着してきて参加者も多いようです。バッハだけを弾くコンクールで、目的は「音楽の原点を学ぶ」という位置づけで、「バロック期のポリフォニーの作品を学習することで、読譜力や演奏能力の向上を促し…云々」と要項には謳われていますが、実際にはそれ以上の大きな意味があるのではないかとコンクールを聴いていて感じました。

バッハの作品は、ただ楽譜を読んで演奏するだけでは曲にならないところがあります。もちろん背景の知識も必要だし、正しい奏法というような技術的な観点もあるでしょう。ただそれ以上に重要なのは、やはりバッハの精神を感得することができるか、あるいは、音楽の奥深くにあるものを掴んでそれを表現する能力が出せるか、というあたりにも重要な点があるのではないかという気がしました。ある音楽作品の中に、いかに本質的なものを見出して、あるいは曲の性格を理解したり解釈を加えたりして、自分の表現力を駆使して音楽の中の崇高な精神を紡ぎ出すか、というところが重要です。それを必ずしも理論からではなく直感的なもの、あるいは自身の感性やセンスを発揮して、見事に素晴らしい演奏を展開していた奏者もいました。

昨日は、私が大いなる美点を見出した奏者が必ずしも入賞できなかった例もあったことはありましたが、ちゃんと各審査員の評点とコメントが書かれた用紙が一人ひとりに配られるので、納得がいかなかった人もそれぞれの審査の先生が評価した点や感じたこと、アドバイスなどが正しく伝えられていることと思います。その意味でも、単なる順位を決めるコンクールというだけではなく、勉強の場として大きな役割を果たしていると感じるところです。ピティナは特に貢献されていると思いますが、やはり今の時代は人との出会いの場を提供したり、共に学び合える勉強の場を増やしていくことも大事だと思います。


きれいなクリアファイルでした

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辻井君と食事/カプースチンのコメントなど

昨日は、久しぶりに辻井伸行君親子と私たち夫婦で一緒に食事をする機会があって、先月のオーストラリアでの演奏会成功の話などを聞きながらとても楽しいひと時を過ごしました。ただ、お母さんのいつ子さんと私ばかりがよく喋っていたような気がします。すみません。

3日前の朝のNHKに辻井君が出ることは知っていて、たまたまその時テレビが近くにあったので気がついてスイッチを入れた瞬間に彼がちょうど出ていたのですが、もう少しで逃すところでした。「真田丸」のテーマソングなどをヴァイオリンの三浦文彰さんと弾いていたのですが、演奏もトークも二人ともとても良かったです。あとで本人に聴いたらあれは生放送だったのですね。朝の5時半にNHKのスタジオに向かったとか。早朝から大変でしたね。

さて、11月6日の私がコンチェルトを弾いた演奏会の話に戻りますが、その日のカプースチンのコンチェルト第3番の録音を作曲者本人に送ることができました!かなり待ち遠しかったようですが、なんとか無事に送ることができて聴いてもらえて良かったです。その翌日、さっそくカプースチンからコメントを頂きました。(以下、露→日に翻訳)
「…2回通して聴いたよ。とても満足しています。ご成功本当におめでとう!とても難しくて長い曲…私のすべての作品の中でこの曲より長いのは『24のプレリュードとフーガ』だけですよ。本当にありがとう!偉業を成し遂げてくれた。ほかにこのコンチェルト弾く人はどこにも見当たらないのだから。…中略…
「で、Youtubeにはどうやって公開するか私は判らないが…でも公開すべきだと思うけど…
もう一度本当にありがとう。でも動画がないのは残念だな…」

カプースチンはインターネットでも自身の作品を世界のさまざまなアーティストが演奏してアップしているのを楽しみに聴いておられるようですね。
この音源を一般公開するかどうかはまだ分かりませんが、でも多くの人にどうにかして聴いてほしいとは思っています。どちらかと言えば、私はこのコンチェルトを再演したい気持ちでいっぱいです。それが実現するようにまた働きかけていきたいと思っています。

先週はまた、カプースチンの誕生日の前日という日を選んで、カプースチン79歳の誕生日に捧げるコンサートを企画した人がいます。アメリカのジュリアード音楽院で学んでいる中国出身の若いピアニストLiang Dai君なのですが、彼はカプースチンに入れ込んで数年前から作品を弾いていて、どうしてもこのコンサートを企画したかったということです。そして、このコンサートも無事に成功に終わったようです。
プログラムはオール・カプースチンで、ピアノ協奏曲第2番、第4番ほかオーケストラと共演する他の曲(Op.3の変奏曲など)やソロ曲を含め、かなり長いプログラムをやったようです。カプースチンを熱愛している彼はジャズも得意とするようですが、いずれはカプースチンの曲は全部弾きたい、いや弾いてみせると作曲者本人の前で豪語したとか。
ちなみに、カプースチン本人はもうあまり外に出ないのでこのコンサートには出かけなかったようですが、その翌日彼の自宅にこのピアニスト君は訪ねて来たようです。カプースチンは、「彼とは友達になれた。彼はなかなか素晴らしい」と言っていたので、カプースチンも喜んではいるようでした。「コンサートの録音を送ってくれると言っていたけど、まだ来ない」とか言っていましたから、興味は強く持ったようですね。

最近は世界のあちこちにこのようなカプースチンの熱狂的なファン(演奏家も)が増えていっているようです。ちなみに、一晩にコンチェルトを2曲も弾いたジュリアードの彼はまだ17歳になったばかりと言います。軽いショックは受けますね。(笑)

雑記 : 23:05 : comments (x) : trackback (x)
コンチェルト世界初演後の近況…

一連のカプースチンを含む演奏会を終えて、その後休む間もなく仕事に追われていました。今日も考えてみれば日曜日ですが、朝早くから大学で指定校推薦入試とAO入試関連その他の実技試験の審査にずっと入っておりましたので、ほぼそれだけで一日終わってしまいました…。結局先日の演奏会の後は、たった半日の自由時間はおろか、起きている間は数時間の空き時間さえ与えられないまま現在に至っています。あの日からもう2週間も経っていたのですね…。あまりの時間の速さに呆気にとられています。

ただ、つい数日前にレッスンの合間に嬉しい取材を一つ受けました。「音楽の友」と「ムジカノーヴァ」が、先日のカプースチンのピアノ協奏曲第3番の世界初演をレポートしてくださるということで、大学まで取材に来てくださったのです。おそらく12月20日頃発売の1月号に出ると思いますが、このインタビューには今回のコンサートの主役でもある学生たちの中から、プレミアムオーケストラをまとめる役目をしてくれたTb.小村さんと、コンマスを務めてくれたVn.佐々木大芽君も飛び入り参加してくれて、とても楽しい取材のひとときになりました。佐々木君も私も「未だにカプースチンの協奏曲が頭の中で鳴っているよね!」などと言い合っているのを取材班は呆れて見ていたと思います。(笑)

それにしても、あの日の演奏を自分でも早く聴き直してみたいと思うのですが、録った音源はまだ私の手元にも届いていません。「本当に早く聴きたいのだよ!(催促)(笑)」 あのボンゴが頭の中にまだ鳴り響いています。私以外の人たちもずいぶん待っているようです。CDは出ないのか?とか。(たぶん出しません。)動画は録ったのか?とか。もちろん撮っていただきました。外国からも問い合わせが来ていますが、まだ答えられない状況です。カプースチン本人にも。もうその前に3番のコンチェルトの再演プロジェクトを立ち上げたいくらいです。1回では本当にもったいなかった。

でも、あの1回きりの生演奏は今思えば本当に価値の高いものだったと感じます。多くの人に聴いてもらえて本当に良かったです。今回執筆してくださる(有名な)ライターさんもちゃんと聴きに来てくれていたことを知って本当に嬉しかったです。

まあこんな状況で、まだコンチェルト世界初演の余韻をだいぶ引きずっておりますが、そろそろ先に進まなければいけませんね。今後の良い活動につなげていきたいと思っております。


9日の演奏会より
アンサンブル・メンデルスゾーンとの本番直前のリハ風景


伸君からまさかこんな立派なお花が送られてくるとは!
こんなことは初めてだったかも…。
本当にありがとう。

雑記 : 21:38 : comments (x) : trackback (x)
カプースチン第3番世界初演、大盛況終了!!

昨日は、長年の私自身の夢でもあったカプースチン作曲ピアノ協奏曲第3番の初演が実現しました。
関係者の皆様方、本当にありがとうございました!
そして、ご来場くださった満員の聴衆の方々にも心より御礼申し上げます。





語りたいことは山ほどありますが、まだ2日後に少し大きな本番を控えていますので、簡単にご報告だけ。
これだけ大きな企画を東京音楽大学のA館100周年記念ホールという舞台で成功させることができたのは感慨深いです。東京音大のホールでカプースチンのまだ世界の誰も聴いたことのないピアノコンチェルト、それもあれだけの名曲を鳴り響かせることができたことにある種の誇りを感じます。演奏してくれた東京音大の学生たちの皆さん、エキストラで来てくださった奏者の皆さん、指揮者の曽我さんほか、企画してくれた芸術祭コンサート部署の皆さん他のスタッフの学生たち、本当に皆さんに感謝です。なかなか簡単にできることではなかった企画だったと思います。(実際、作曲されてから31年間誰にも演奏できなかったのですから。)

カプースチンのピアノ協奏曲第3番は間違いなく大傑作だと思います。
さっそく私はカプースチン本人に今朝メールで昨日の報告させていただきました。何とお返事が来るだろうか…。

すでに多くの人から反響をいただいていますが、私自身も「また聴きたい」です(笑)。
スポンサーさえいれば再演はいつでも可能であると思います。そして私もやっぱり「また弾きたい(笑)。」 あとはこの音楽を本気で広めたいと思ってくれる人がこれから出てくるかどうか。
考えてみれば今回、芸術祭企画とは言え、入場無料でこれだけのことをやってしまえた東京音大の学生たちはすごいと純粋に思いました。本当にもったいない…と当事者の一人である自分で言うのもおかしいですが、でも本当に素晴らしい曲なので…、カプースチンにも私は「この曲は本当に奇跡です!!!」と何度もメールに書いて送っているのですが。
カプースチンという天才作曲家を正しく紹介するためには、まだまだいくらかの時間と熱烈な協力者が必要かもしれません。

一つ朗報。
ヤマハミュージックメディアさんが、今回のコンチェルト世界初演をきっかけに私にカプースチンに関する取材をしてくださり、ヤマハのサイトで取り上げてくださいました!是非お読みいただければ幸いです。
こちらトップページからリンクされています→http://gakufu-ymm.com/


明後日、11月9日(水)は19:00より、日暮里サニーホールでベルギーの室内楽団との共演でカプースチンの『ディヴェルティメント』を弾きます!これもおそらく日本初演。

チケットまだありますので、ぜひお越しください!
http://ticket.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=1640396&rlsCd=001&lotRlsCd=


昨日、聴きに来てくれた門下生たちと


ありがとうございました!

雑記 : 08:51 : comments (x) : trackback (x)
室内楽合わせ!

今日はベルギーから来たアンサンブル・メンデルスゾーンの3人と自宅で合わせをやりました。



遠くからそれぞれバラバラのスケジュールで動いていたのに、ちゃんと我が家に全員時間どおりにたどり着いたので感動しました。特にソフィーさんは日本が初めてだというのに!

今日はVn.のダニエル、ソフィ、Vc.のニコラと四重奏と三重奏の合わせをやったのですが、初回の合わせで「さすが!」と思わせるものがありました。これがとても嬉しかったです。
今日はカプースチンの『ディヴェルティメント』Op.126と深川甫(はじめ)さんの新曲のカルテット、そしてヴァイオリンとピアノの曲を数曲やりました。

チェロのニコラ君のカプースチンのトリオのパート譜をたまたま覗いたのですが、なんと青いペンでぎっしりと指使いや弓の指示等が書き込まれていて、かなりやる気満々ということが見て取れますね。



ちなみに、このカプースチンのOp.126もおそらく日本初演になるのでしょうか。まだまだカプースチンには演奏されてない曲が多いのです。
今回彼らとは初共演となるのですが、「このメンバーならいけるな!」と確信しました。
深川さんの新曲(第1楽章~Interlude~第2楽章=合計約15分)もとても良い曲だということが分かってきました。今日が初の音出しですから、まだ作曲者本人も生の音は聴いていません。でも、聴いたらきっと満足してくれるのではないかと思います。演奏者は全員、この曲が好きになったようです。

明日ベルギーからさらにメンバーが加わり、他のプログラムの合わせも始まります。この演奏会はブログでも一度紹介しましたが、日時は11月9日(水)19:00開演、場所は日暮里サニーホールです!
一人でも多くの皆様にこの演奏会を聴いてほしいと思っています。

11/9演奏会の詳細はこちら→http://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1640396



雑記 : 22:05 : comments (x) : trackback (x)
音楽と絵画のコンサート

今日は東京芸術劇場にて辻井伸行の『音楽と絵画コンサート』(19:00開演)があります。辻井君が自作曲とクラシックを演奏するコンサートで、絵画とのコラボというこれまた新しい形のコンサートで楽しみです。



このコンサートの情報はこちら↓
https://www.geigeki.jp/performance/concert091/

年間を通じて世界各地、また国内でもいろんな形のコンサートやイベント、またテレビなどへの露出も多い辻井伸行君ですが、直近のテレビ出演の情報を頂きましたので以下にお知らせします。

まずは、明日9月3日(土)の14時より、フジテレビ「さんまのまんま」に出演するそうです。辻井君はこの番組には初出演ということで、どんなトークになるか楽しみですね。

それから、9月20日(火)には「徹子の部屋」に親子で出演するということです。こちらはもう何度かすでに出演しているかと思いますが、今回はまたどんな話が登場するのか興味の湧くところです。

と書いたところで、なんと私の家では現在テレビが見られないのです。ブースターが故障したとかで交換が必要らしいのですが、いつ直るかまだ目処が立っていないので録画予約もできそうにないのです。誰か撮ってくれないかな…。

雑記 : 09:27 : comments (x) : trackback (x)
11月9日コンサート告知

来る11月9日(水)に、ベルギーの室内楽団『アンサンブル・メンデルスゾーン』と私が共演するコンサートがありますので告知します。





ヴァイオリンのお二人、ダニエル・ルービンシュタインさんとソフィー・アッケルマンさんはペルージャ音楽祭でも御一緒している素晴らしい音楽家です。ソフィーは、今夏もペルージャでコンチェルト2曲をソリストとして演奏しましたし、ダニエルは教授陣の一人としてマスター・リサイタルを行ない、室内楽・ヴァイオリンのレッスンもとても素晴らしいと定評があります。

今回はベルギーと日本がテーマになりますので、ベルギーの作曲家の作品、そして日本の作曲家としては深川甫(ふかがわはじめ)さんの作品が演奏されます。そして、最後にはカプースチンのトリオOp.126(「ディヴェルティメント」)も入っています。
作曲家の深川さんとは、私が今年3月に出演した王子ホールのコンサートで、チェロの金子鈴太郎さんを通じて彼が編曲したピアノ譜を使ってピアソラのOblivionを演奏したことも縁としてありますが、深川さんはカプースチンが日本に流行りだした初期の頃からカプースチンを研究していたという不思議な繋がりもあります。
また、アンサンブル・メンデルスゾーンのチェリストのニコラはカプースチンのフルートとピアノとのトリオOp.86を日本で今年すでに演奏したという、これまた偶然のカプースチン繋がりがありました。(笑)

そんな新しい出会いによるコンサートに今からワクワクしています。
日時は11月9日(水)19:00開演、場所は日暮里サニーホールです。(日暮里サニーホールというのは2つあると思いますが、コンサートは大きい方のホール(400席強)です。)

皆さまと新しい音楽に出合える機会を共有できればと思います。

雑記 : 20:39 : comments (x) : trackback (x)
ペルージャからの情報

昨日のイタリア中部の地震のニュースは、その後時間が経つに連れて当初伝えられていたより死傷者がずいぶん増えてきて、本当に大変な地震だったようです。

ただ、ペルージャは無事だということです。音楽祭からの情報では、関係者の皆さんもペルージャの街も大丈夫だったようでホッとしました。
でも、この地震は本当に他人事とは思えないニュースでした。私たちの帰国も、もし一日早ければ台風が日本列島を襲っている日だったのでおそらく成田空港に着陸できなかったと思われるし、本当にギリギリのラインで運が良かったような気もしています。

最近は災害が多いことも事実ですが、大きな歴史的な目で見たら、現在の日本の状況やそれを取り巻く世界の状況は、かなり動乱に満ちたものとして記憶される時代のような気がします。人心が乱れているために天災が起きるなら、それは何とかしなければいけないことですね。大げさに聞こえるかもしれませんが、そんなことを考えてしまいました。

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