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ペダリングについて(1)

楽譜の「指使い」を重要視すべきだと言いましたが、それに対して、楽譜に書いてある「ペダリング」はどうかと言えば、これはほとんど使いものにならないと考えて良いでしょう。ペダリングというものは、本来楽譜に書けるものではないと考えるべきです。これを取り違えている人もけっこう多いのです。ペダルの記号はあるにはありますが、ペダルを「離してまた踏む」タイミングはとても微妙なもので、次の音を弾いてから踏み変えるのか、弾く直前でペダルを上げるのか、くらいの違いは書き分けることはできても、もっと微妙なタイミングについてや、ペダルの深さ(これがけっこう大切)に関してはとても書けるものではありません。ましてや、ペダルのもっと速い操作や微妙な技術、またソフトペダルやソステヌートペダルに関してはほとんど何も役に立ちません。だから、楽譜を正しく読むのは大切ですが、ペダルの記号に関してはだいたいのことしか分からないのだとあきらめる必要があります。ペダルがとても重要な位置を占める作曲家、例えばドビュッシーやラヴェルの楽譜にはペダルの記号など書いてないのです。どうしても指示が必要な箇所(“ここからは踏みっぱなし”…とか)には作曲家による指示がありますが、細かい踏み替えの記号などありません。しかし、例えばショパンのワルツ集には、パデレフスキ版などにもペダルの記号が書いてあったりして困ってしまうのです。ワルツの3拍目でペダルを離す記号があったりして、これを忠実に守る生徒がいたりするのですから、上に書いたように「使えない」と考えるしかないと思います。3拍目でペダルを上げたら大変なことになってしまいます。そんなふうに弾いているピアニストは実際一人もいないのですから。

国内版の楽譜には、よく丁寧にペダルの指示が書いてあります。まったく初めて使う人にとってはあるいは必要かもしれませんが、いったんコツをつかんでしまえばもう自分の耳で判断できることですから、ペダルの指示を指使いと同列で考えてはいけないのです。ペダルの使い方は、先生にチェックをしてもらったり、自分の耳をもっと信じてきれいに踏み分ける技を先に身につけることが大切です。しかし、これは一度練習したらすぐに身に付くものではなく、常にいろいろ試したりしながら曲とともに一段ずつ技術が上がっていくものですから、いつも意識して練習することが大切です。そうしていくうちに、次第にセンスの良い耳になっていくし、ペダルの技術もついていくことでしょう。

さて、実際に曲でどのようにペダルを使うかという話ですが、バッハを弾く際には、レガートのためにペダルを踏むことが絶対に必要になります(指が片手に6本ずつくらいあれば“絶対“とは言いません)。当然ペダルの記号はないので、奏者の判断によって使います。私の感覚では、バッハのペダルは早い人では中学生(小学生)から使わせてもまったく大丈夫だと思います。一般的に言っても高校生くらいなら全員がトライすべきでしょう。最初はみな下手なものですが、恐がってペダルを使わなければ正しいペダルの使い方をマスターするのにさらに時間がかかってしまいます。“指だけ”でレガートで弾くのももちろん大切な練習ですが、結局、ペダリングも“ピアノ歴”と同じことで、これも長くやっている人の方が早く熟練していくのです。ペダリングというものは奥が深いので、習得に何年もかかる技の一つといえるでしょう。


| Copyright 2004,11,04, Thursday 04:56pm kawakami | comments (x) | trackback (x) |

 

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