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“手の大きさ”について

カプースチンに、「易しいものを書いてほしい」という要望は少しわがままかもしれませんが、「手の大きさを考えてほしい」ということは言えるかもしれませんね。

カプースチンは、日本人の平均的な手の大きさを知っているようでいて、実はまだきちんと把握していないのです。
「じゃあ、日本人はあのスクリャービンのOp.65-1のエチュード(“9度”のエチュード!)は弾けないのかなあ…」などと今ごろ言っているのですから…。少なくとも私は、まだ日本人であのエチュードを弾いたのを見たことがありません。そのように伝えました。
また、私は白鍵だけの10度はかろうじて届くことがあるけど、短10度でも黒鍵が入ると届かないのだと言うと、「じゃあ、私の曲には“C-G-d-e”などという音程がよく出てくるけど、そういう音程よりも“C-es”,“ Cis-e”の方が難しいのかな?」などと訊くのですね。その通りです。

届いてしまう人にはやっぱりわからないのでしょうね…。


カプースチン : 20:06 : comments (x) : trackback (x)
ブログの更新を忘れる…

それほど忙しいのかというと、そうでもないはずなのですが、まあブログが更新されていない期間はネット以外の世界で真面目に働いているのだと思ってください(^_^)
いまだにネットの世界は私にとって別世界です。

大学でレッスンをしていると突然、卒業生が久しぶりに訪ねてくれたりすることがあります。昨日なんて九州から一人、何の前触れもなく来てくれたのですが、ふと見るとカプースチンのエチュードの楽譜を抱きしめていました。何か曲に関する質問でもあるのかと思って、近況をひとしきり聞いたあと、「ところで、それなあに?」と訊きました。そうすると、「いえ、何でもないんですけど」という返事。「今、弾いているの?」「いえ、そういうわけでもないんですけど。」不思議な会話でした。そして、よくよく聞いてみても、本当にその楽譜を手に持っていたのは偶然だったらしいです。(ホントですか。)

近況報告を続けます。
滞っていたHPのカプースチンのページを久しぶりに更新しました。
カプースチン氏は本当に筆まめな方です。メールの返事は私が出さずに終わってしまうことがこれまで多かったのですが(こんな罰当たりな人はいないですよね)、その後はそんなことにはならないように心がけています。ただ、返事は普通の文章を書いたのではダメで、何か気の利いたことを一つか二つ入れなければ喜んでもらえないので、時間に追われがちな時はけっこう厳しいのですが…(^_^.)

ところで、カプースチンの輸入楽譜(A-RAM版)は日本に多く入ってきているようですね。先日、東京の大手楽器店をちょっと覗いてみたら、全音版を除いてもざっと10種類以上の楽譜が揃っていてびっくりしました。もう彼のソナタ第1番や第2番(第12番も!)を手に入れるのは、まったく困難ではない時代が来たのですね。ただ、嬉しいことに新しい作品もまだ際限なく生み出されていきそうな勢いですが…。




雑記 : 20:40 : comments (x) : trackback (x)
カプースチンのピアノアンサンブル曲/10度音程

ずっと以前から、カプースチンの作品に関して2台ピアノ・連弾作品についてのリクエストが多かったのですが、やっと少しずつ出てきそうな兆候が見えてきました。そのカテゴリーの作品がもう少し増えそうです。

それよりも日本人がカプースチンの作曲に望んでいるのは、“易しい曲”ということでしょう。
例えば、10度音程をつかむのは多くの日本人ピアニストにとっては困難です。これについては、カプースチン氏にも本当に理解してもらいたいところです。

10度音程の困難さに対して、彼自身の言葉は例えば次のようなものです:
「ピアノの鍵盤の並びは不規則なので、長10度音程は3つのグループに分けられます。
1. Des, Es, E & As, B, Hから始まる長10度は、私でも難しい(届かない)、
2. D & Aから始まる長10度は、届くが困難をともなう、
3. С, F, Fis & Gから始まるものは大丈夫。けどすぐにはつかめない。
だから私でもすべて簡単というわけではないのです。
短10度は全然違う。かなり簡単につかめます。」

一般的に言って、日本人の手では短10度でも無理なのですから、やっぱり子供のために書いてくれと言うしかなさそうですね(^_^.)


カプースチン : 20:06 : comments (x) : trackback (x)
辻井君のコンサート

ずっとご無沙汰中でしたが、ホームページの辻井伸行君のコンサート情報のページを更新しました。
来年3月24日に紀尾井ホールでリサイタルが決まっています。近いうちにマネジメントのHPにも情報が載せられることと思いますが、その前後にはきっといくつかの他のリサイタルや関連行事も増えることでしょう。

実は、伸行君は今日も本番がありました。東京都交響楽団との共演で、ある企業の関係のクローズド・コンサートだったのですが、ショパンの第1番のコンチェルトのソリストを無事に好演して帰ってきました。第2楽章の表現などは、以前とはっきり変わった成長を感じられた方も多かったかもしれませんね。第1、3楽章は若さみなぎる熱演でした。
昨年のショパンコンクールでは2番を準備していましたが、これで1番もレパートリーになったわけです。このコンチェルトは来月、東京音大付属高校主催のチャリティーコンサートでも演奏します。こちらは東京芸術劇場で通常のコンサートですので、多くの方に聴いていただければ嬉しいです。




雑記 : 22:53 : comments (x) : trackback (x)
新しい作曲家の位置づけ

一昨日、大阪で行なったカプースチン講座が、「久々」という感覚でした。
考えてみれば、昨年から今年の前半期まではカプースチン漬けとも言える人生でしたが、今はそうでもないので、普通の生活をしていて「いざ、カプースチン講座!」となると、モードを切り替えるのに数日前から準備が必要です。でも実際には24時間前くらいからその気になってみると、すぐに感覚が戻ってくるもので不思議でした。

カプースチンがやっと普及してきたとはいえ、実際に講座を30回以上もやってきた後の感覚としては、普及は遅々たる歩みだなーという感じです。確実にファンは増えているようではありますが、例えば、「10のバガテル」などはその中から半分も演奏されたという話は私の耳にはまだ届いてきません。出版されてからもう1年以上も経つのにです。でもまあ、きっとそんなものなのでしょうね。音大では演奏されますか?ともよく訊かれますが、例えば昨日行なった我が門下生の学内のミニ演奏会でも、普段勉強するレパートリーとしては、もちろんカプースチンはおろか、近現代の作曲家はほとんど誰も弾きませんでしたね。バッハからロマン派までの作品で90%を占めました。おっと、でもリゲティはいたな。

今日なんか、実はミシェル・ベロフが我が音大にいらっしゃって、ミニリサイタル&公開レッスンの授業があったのですが、彼は休憩なしでドビュッシーとメシアンのみで合わせて約1時間のプログラムを弾きました。はたしてこれを“ミニリサイタル”と言えるのか…。すごかったです。皆さん勉強になりましたね。でも聴講した数百人の学生のうち、いったい何人が今後メシアンを弾く可能性があるのかは責任がもてませんが…。

すでにレパートリーにきっちり定着している作曲家と、そうでない現代作曲家、もしくはかなり現代に近い作曲家の位置づけ方は、とても難しいし微妙だと思いました。音大においても、二つは同居しながらも分離しているというか…。




雑記 : 21:50 : comments (x) : trackback (x)
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