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一年を振り返って

ようやくほぼ仕事納めとなりました。ピアノとかかわっている限りは本当の意味での仕事納めというのはないのですけれども…。音大受験生でなくとも年末年始もピアノを弾き続けるのが普通ですから。まあ、これは幸せなことかもしれませんね。
とにかくも、今年もあと少しで終わる…という気持ちに突入しました。さて、さっそく今から年賀状のデザインを決めるところから始めなくては…。もう少し早く取りかからなくてはいけないと思っていたのに、いつもこの繰り返しです。
実のところ、最後の最後にこの年末に見事にぶつかってきた原稿締め切りがあって、本当は年賀状とかピアノどころではないのですが…。

振り返ってみると、今年の1月初頭にブログで「癒しの年にしよう!」と決心したのを思い出します。少しは実現できたでしょうか。今年後半はけっこう精神的にも休養できました。それによって、世の中のいろんなことが今までよりは少し広く見えるようになったかな、という気がします。やはり充電も大切ですね。来年はまたバリバリやりたいと思います!?

ところで、今年はモーツァルトの年でしたが、国際モーツァルテウム財団ではなんとモーツァルトの全作品の楽譜と資料を無料で公開し始めたようですね。すごいことだと思います。
今年は他の作曲家としては、ショスタコーヴィッチの年でもありました。あと、ピアノをやっている人にはお馴染みのブルグミュラーも生誕200年でしたね。音楽之友社から「25の練習曲」の新たに編集された楽譜が出版されたりもしました。来年は、チェルニー没後150年だそうです。これはあまり流行りそうな感じはしませんが…。

来年もまた素晴らしい年になることを願っています。




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「のだめ」とクラシック

結局、テレビの「のだめ」は最終回まで全部観てしまいました。全部観る必要は(時間も)ない…と思っていたのだけど、やはり視聴者多いですし音楽モノとして無視できませんでした。ちゃんと録画セットしておいて、まとまった時間のある時に同時に2〜3つのことをしながら観ました。

最終回も面白くてとても良かったですが、その前の週の“ペトルーシュカ”と“今日の料理”のテーマをつないだ音楽もウケました。編曲作業や実際の演奏シーンなどチームを組んで巧みに行なわれたのだと思いますが、うまく出来ていたと思います。ああいうギャグなら私もやりたいですね。
“今日の料理”のメロディは二ノ宮知子さんの原作(マンガ)のほうにも楽譜でちゃんと出てくるのですが、どういう発想でこの二つの音楽が連結したのか、その辺を知りたいです。というのは、この二つの曲のテーマは調性とリズムパターンが似ているのですが、映像と音で表現することができて初めてあのように面白いことができるのですから。最初からあのような意図があったのか…。それとも偶然にできた産物だったのか…。マンガが書かれた時点で、あのギャグが音楽的にどこまでイメージできていたのか、その辺を訊いてみたい気がします。

「のだめちゃん」はドラマの中でいくつものクラシックのピアノ曲を弾いていました。「変わっているけれどもちょっと天才的?」という個性を出すために考えられた演奏スタイルは、クラシックをあまり聴いたことがなかった人にとっても、またピアノを専門にやっている人にとっても納得のいく演出でしたね。だからリアリティがありましたし、その辺のバランス感覚が抜群だったと思います。ドラマとして成功していたと言えるでしょう。

「のだめ」のお陰でクラシックが大流行です。嬉しいことですね。この勢いは来年に入ってもまだまだ続いていきそうです。今年はモーツァルト生誕250年でしたから、モーツァルトについてもなにかと語られることが多かったですし、クラシック復活!という感じです。




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オクターヴが届かない人へ

ピアノを弾く人の手の形と大きさは千差万別です。手が小さくてオクターヴが届かない人は、苦労することが多いと思います。ピアノ曲には、当たり前のように8度音程を同時に押さえなくてはならない曲が断然多いです。それはなぜかといえば、西洋の作曲家が書いたものが多いからでしょう。体格と骨格が違うのですね。日本人より体も手も指も大きいのです。作曲家は普通、自分の手の大きさを標準に考えますから、出来上がってくる曲もそれに合わせたものになるわけです。
こうなったら鍵盤の幅を小さくした新型ピアノを作ってしまえ、という発想も過去にはあったようですが、その考えは結局普及しませんでした。なぜなら、もし自家用にそのようなピアノをあつらえたとしても、自分の家以外では弾くことができないからかも知れません。その型を世界の標準とするわけにはやっぱりいかないでしょうからね。

実際には手の小さい人も現在普及している大きさの鍵盤のピアノで弾かざるを得ませんので、そういう人にはいろんな工夫が必要になってくるでしょう。
まず小学生などまだ手の小さい子に対しては、十分に手が開くようになるまでは、オクターヴを同時に弾かなくてはいけないレパートリーを先生は与えないほうが良いと思います。分散オクターヴは大丈夫です。また、1~2箇所だけ出てくるくらいなら曲によってはOKでしょう。それから、コンクールで課題曲になっている場合にも、届かない音程が含まれている曲は、できるだけ選択を避けたほうが良いです。審査員の先生が分かってしまうからです。どうしても仕方がない場合は、その部分は何らかの音楽的処理をして弾くしかありません。

ある程度大きくなっても骨格的に手が小さくてオクターヴが届かない人もいるでしょう。プロのピアニストの中にもいます。弾けない曲が多いからといって、簡単にピアノをあきらめてしまうのはやはりもったいないことです。手の小さい人も工夫の余地はいろいろあります。
あまりにもオクターヴの連続する(リストの作品のような)曲をあえて弾きたいとは思わないでしょうが、一般的な曲でも弾けないと思う前に次のことを試みてください。
練習上の心得として、まずいくつかあります。“分散オクターヴ”を上手く弾く技術を磨くこと。またそれ以外の広い跳躍に対しても、正確な技術を磨くことが大切です。あと、アルペジオを非常にしなやかに手首を使って弾くことも器用なテクニックの習得につながります。これらについて改善するだけで、必ずしもオクターヴを同時につかめなくともいろんな可能性を引き出すことができます。両手あわせて10本の指を、今よりもはるかに器用に正確に使えるように練習することです。
その上で、実際に出てきたオクターヴあるいは9度以上の音程をどう処理するかを考えます。届かない場合は、次の三つ以外に解決策はありません。

 ① 両手で取れるところは取る
 ② アルペジオとして弾く
 ③ 音を抜く

 ①の両手で取れる可能性はかなりありますので、必ず検討してください。
 ②のアルペジオで弾ける可能性は9度以上の場合は左手に多く出現しますが、音楽的に不自然にならないように一気に弾きたいと思います。その場合、バスとペダルを踏むのが同時になるように気をつけなければいけないパターンが多いです。
 ③の音を抜くというのは、左手のオクターヴの場合は、バスのみを弾くなどのパターンであり得ることはあり得ます。しかし、それ以外はたいへん危険な方法なので、音楽的な流れと響きに違和感がないことを客観的に(作曲家の耳で)聴けることが前提です。先生に聴いてもらって決めるのが良いでしょう。ただ、クラシック作品の場合は、やはり音を勝手に抜いたりするのはあまり好まれませんので、音楽的におかしくならないような選択を最重要と考えてください。



ピアノ練習のヒント : 22:47 : comments (x) : trackback (x)
浜松から

目まぐるしい数日間でしたが、今は落ち着いてパソコンに向かっています。
今日は東京外語大でショスタコーヴィチの生誕100年記念国際シンポジウムがあったはずで、ぜひともこれには参加したかったのだけどスケジュール的に断念。今日は夕方から地方に出てきています。夕食がサンドイッチとラーメンになってしまったのがちょっと辛かったけれども、まあそれ以外はなんとかやっております。

昨日は偶然にも松下奈緒さんのカプースチンを聴けたことが特筆。こういう人がうちの大学の4年生だったのですね。(知らなかった…。)そして卒業試験の実技で果敢にもカプースチンを選ぶとは!なんと偉いのでしょう。女優さんとしての忙しい本業の合間に、いったいどのようにして練習しているのか…。しかも、卒試での演奏を公開しているとはいえ、なぜかホールにはあれほど詰めかけることは滅多にないというほどの人ごみ。外見上まったく動じずに弾いていたのも偉いと思いました。しかもあの難曲たちを…。ちなみに私は今回の試験の審査委員には入っていなかったのですが、たまたま出勤日と重なっていたため噂を聞いて急遽ホールへ。カプースチンにとっては小さなニュースとなりました。(カプースチンびいきで本当に申し訳ありません。)

まだ試験が終わっていない人たちもラストスパートで頑張ってください。さて私もまだ残っている仕事を急いでやっつけてしまわないと…。最近規則正しい生活がちょっと崩れ気味です…。




雑記 : 22:12 : comments (x) : trackback (x)
ときどきオペラ

12月は忙しい時節です。
普段、曜日というものとはあまり関係のない生活をしていますが(大学へはちゃんと勤務しています(^_^))、1年の中での月のリズムはやっぱりありますね。特に12月は1年間の総まとめということで、やらなくてはいけないことがたくさんありますから、今後忙しくなりそうです。

最近立て続けにオペラを観ていました。もっぱらDVDです。30〜40本も観たでしょうか。まとまった時間のある時にしかこういうことはできませんから、タイムリーな時に「チャンスを生かす」という感じです。ウィーン留学時代も、ウィーンですからもちろんオペラ座にもかなり通いましたが、あくまで受動的なものでした。学生だったので立ち見席(約150〜200円でしたから!)が多かったため、細かいところまで歌手の演技や表情が見えずあまり楽しめませんでした。間近で舞台を見ながら(つまり画面で)歌詞の対訳本やら分厚い解説書を片手に観るほうが自分の性には合っています。ここ数年来、DVD収録がされ始めるようになってさらに便利な時代がきたという感じですね。大学図書館にもかなりお世話になっています。LDはゆくゆく駆逐されるのでしょうか…。

世には数え切れないほどオペラがあって、それぞれの作品への理解はそれなりにできたとしても、やはり共感するものは人それぞれに違うのでしょうね。指揮者としてのマーラーは、納得のいかないオーケストラとやる時は、彼にとって“神聖な”モーツァルトとワーグナーだけは決してやらないと決めていたようですが、すごく理解できる気がします。私があえて好きなオペラ作家を挙げるとすれば、やはりこの二人になります。もちろん作品によっては他の作曲家のものもいろいろありますが、トータルで見ればこれ以上に深い感動を呼び起こし、強く惹かれる大作曲家はこの二人以外には今のところいません。音楽はもちろんのこと、文学的にも思想的にも揺さぶられ、深く感じ入らせることが詰まっています。ただ、そのためにはすこしばかりその世界に入り込まなければいけませんが…。




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