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2009-06-11 Thu
今日偶然見つけたのですが、辻井伸行くんが5年前に「ニュースステーション」で生演奏したカプースチンのエチュードOp.40-2「夢」がYouTubeにアップされているのですね。誰が出したのか知りませんが、すでに数ヶ月経っていました。
この映像です→http://www.youtube.com/watch?v=v0-J3NTAQ8c
これは彼がまだ中学生の時の演奏です。あの時点ではカプースチンという作曲家もまだあまり知られていませんでしたし、そのことによって彼の演奏能力を正しく評価できた人も少なかったことでしょう。伸くんがカプースチンを弾きたいと言った時に、彼の先生であった私自身が楽譜を持っていたことも偶然の幸運でした。私もとても興味を持っていたのですから。そんなこともきっかけになって、私が全音から楽譜を出版することにつながっていくわけですね。とにかくあの時の演奏は、スタジオで聴いていて本当に感心したものです。
今回のクライバーン・コンクールでは現代曲の新曲でも彼は賞を獲ったと聞いていますが、カプースチンを弾いたりしたこともきっと役に立ったことでしょう。今回の新曲には、やはり現代的で新しい要素がたくさん含まれていたと感じました。ひょっとしたら、この新曲よりもカプースチンのほうが簡単なのではないか?とも思います。
by kawakami
カプースチン : 22:39 : comments (x) : trackback (x)
2009-06-10 Wed
数日間バタバタしていましたが、今日はカプースチンのフルートソナタの合わせがありました。自分でも「いつ練習しているのだろう?」という生活ですが、なんとか練習時間も捻出しています。この曲は4楽章からなる大きな曲で、今度が日本初演となる未聴の曲です。
8月30日(日)に共演してくださるのは、フルートの大塚茜さん。今年は紀尾井ホールでリサイタルがあったり、先月もソリストとしてコンチェルトを演奏したり、大忙しで日本中を飛び回っています。
大塚 茜さん
カプースチンのフルートとピアノのためのソナタOp.125は、プロコフィエフのフルートソナタニ長調の影響を確実に受けているので、同じ日には同曲も演奏します。ちなみにカプースチンの曲は、ト長調で始まり最終楽章はホ長調で終わるという、全体に明るくてさわやかな、それでいてカプースチンならではの魅力に満ちた曲です。是非お楽しみに。
カワイ表参道のパウゼで、8月に2つのカプースチン企画を用意しました。
8月1日(土) 《カプースチンの響宴》 石井理恵と森浩司の挑戦
8月30日(日)《カプースチンde室内楽 Vol.2》 川上昌裕トーク&コンサート
どちらも、上をクリックするとカワイの「最新ニュース一覧」のページに案内があります。チラシがダウンロードできますので是非ご覧ください!
8月1日は、私はナヴィゲーター役で進行します。この日はオールカプースチン。
8月30日は、フルートソナタOp.125以外にはカプースチンのソロ曲とカプースチン以外のフルートの曲でプログラムを組んでいます。
おっと、帰国した辻井くんから電話がかかってきました!
今日はこの辺で。
by kawakami
カプースチン : 21:35 : comments (x) : trackback (x)
2009-06-09 Tue
今日は辻井くんコンクール快挙のニュースが続いていたので、私のところにもかなり電話やメールを頂いています。お返事がもう追いつきません。本当にお許しください。でもせっかくですので、この機会に彼の話題をもう少し続けてみたいと思います。
彼との12年は本当にあっという間でした。
なぜかと言うと、常に本番への準備に追われていたからです。休む暇は一時もなく、スリルに満ちた12年でした。その間、私たちは毎週会っていたわけです。少なくとも週に2回、小学生の時で多い時は週に3回のレッスンという頑張り具合で、それから12年の間、1度も会わない週はほとんどなかったと思います。よくそれほど長い年月お互い持ちこたえたものだと思いますが(笑)、毎回新鮮な気持ちで彼には接することができたと思っています。
彼とは、ロシアから始まって、ヨーロッパ、ウィーンやプラハ、特にパリへは数回、アメリカ、台湾、ポーランドなど、私はすべての仕事に優先して彼と世界中を回ったのだなあということを思い出します。ちょっとべったりだったかもしれませんが、外国でのサポート役も十分に果たしたと思います。その都度、思い出深い体験もいろいろありました。特に、ロシアへの旅は今考えても不思議な旅行で、たしか97年くらいだったと思いますが、最初から最後まで理解不能なハプニングが次々と起きました。それはあとから考えてもよくわからず大笑いするしかないようなもので、今となってはすべて楽しい出来事だったということになるのですけれども。
今回、アメリカでもきっと多くの面白い体験をしてきたことでしょう。早く聞かせてほしいものです。今回のことでは、方々から「もうこれで食べていける」(笑)などのコメントも出ていますが、実際に演奏契約をこなしていくことは大変なことだと思います。本当に今後どんなことになるのか、傍から見ていてもドキドキしますが、どちらにしてもさらに飛躍していくことだけは間違いないことでしょう。応援団もたくさんいるようですから、無理せずに彼のペースで頑張ってほしいですね。もちろん、「さらに新しい挑戦」はいつまでも続けてほしいと思っています。
by kawakami
雑記 : 22:00 : comments (x) : trackback (x)
2009-06-08 Mon
本日朝、コンクール・ファイナルの結果が出ました。
辻井伸行君の順位は、なんと1位!!!
中国人のピアニストと分け合ったとはいえ、優勝、本物の快挙です。
応援してくださった皆さん、そして今日は朝から晩までお祝いのメールやら電話やら皆さん本当にありがとうございました。
私はたった今、帰宅したのですが…。
朝起きるなりこの朗報を聞いて、そのまま普段と変わらず大学へ出勤。大学に着くなり、私のレッスン室の電話が鳴り、そのまま今日はほぼ一日中断続的に電話が鳴りっ放しでした。新聞社やテレビ局がおもでしたが、電話取材のみならず、最後はテレビ局が3社来られて大学が閉まる時間ギリギリまで順番にインタビュー収録がありました。(明日の朝~昼過ぎあたりの情報番組にいくつか出ることでしょう。)
すべて終わり、たった今帰ってきて、ほぼ10時間ぶりに食事にありついたところです。こんな忙しい日になるなんて…、まったく無防備でした。(笑)
辻井くんとのことで質問をたくさんされたことで、彼と一緒に過ごした12年間のことをあらためていろいろ思い出してしまいました。日本に帰ってきたらとにかくお祝いですね。早く会いたいなあ…。
by kawakami
雑記 : 23:05 : comments (x) : trackback (x)
2009-06-01 Mon
いつものように大学でレッスンをしていたら、今アメリカにいる辻井伸行君から電話がかかってきました。なんと、ファイナルに残った!!!と言うではないですか。本当に凄いことです。残ったのは6人で、もちろん日本人は1人。2次予選の結果がほとんど深夜になって出たということで、結果がわかってすぐに電話をくれたのですが、向こうの時間で午前2時頃だったと思います。今後も体調管理を含めて気が抜けないスケジュールですね。
コンクールのトップページには、すでにファイナリストの6人が並んで写っている写真で飾られています(伸くん、目立ってますね!)→http://www.cliburn.org/
家に帰ってきて、急いで彼のコンクール2次予選の動画を観ています。
このラウンドでの新曲の現代曲ですが、これはかなり難しいものですね。
ここでベートーヴェンのハンマークラヴィーア・ソナタを弾いて、さらにこのあとファイナルではまだコンチェルト2曲とソロリサイタルがあるという超弩級のコンクールです。彼には、「熱情ソナタ」やら「ハンガリー狂詩曲第2番」などがまだ残っているわけです。
ここまでにしてもよく頑張ったというか、もう言葉がないですね…。
ファイナルといっても、コンチェルト1曲ずつとソロで、あと合計3回のステージをこなさなくてはいけないようです。まさに体力勝負です。
ファイナルのステージも素晴らしいものとなりますように!
by kawakami
雑記 : 20:07 : comments (x) : trackback (x)
