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ペルージャ音楽祭を終えて

昨日、無事に帰国しました。
私が連れて行った学生たちも、皆ペルージャでの充実した2週間の経験を経て日本に帰ってきました。


練習室の窓から見た風景です。絶景ですね。

最終日には、この音楽祭の創立者でもありピアニストのIlana Vered先生が、参加した学生たち全員を集めて、総括的にお話をしてくれました。音楽学生に向けて、今回のセミナーでレッスンをして学生たちに必要だと思われた演奏や表現上の話も少しはありましたが、それよりも音楽をする喜びやその素晴らしさ、それから何よりも現実的に音楽家としてキャリアを築いていくということ、そのために必要な考え方や行動力、自分のキャリアは自分で作っていく必要があるということを力説していました。他の人と同じ成功を求めてはいけない。けれども、ただ自分を磨いて何かを待っているだけでもいけない。自分独自の成功、自分にふさわしい活動や成功というものがある、それを自分自身でプロデュースしていくことが大切だといういうこと。

Ilana先生も、現在でも実際にバリバリに演奏されていますし、本当にあれだけのキャリアを持っていてそれを今も維持していっているのは凄いと思いました。また、音楽家は仲間たちとのつながりも非常に重要だということも言っていました。その言葉から、音楽家としての誇りを感じましたし、生涯にわたって音楽を素晴らしい価値のあるものとして自分の行動で発信し続けていくという態度が素晴らしいと思います。その価値をおそらく学生たちが本当の意味で悟るのはもう少し後のことになるかもしれないとは思いましたが。

この音楽祭に参加した人たちは、特別な経験をしたことと思います。Ilana先生が「魔法のような」とも形容したこの音楽祭では、普通の生活から見たら考えられない感動的なことがたくさんありました。


オーディション審査中のIlana Vered先生

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ペルージャ音楽祭2015(4)

今回のペルージャでは、再会できた人たちも多くて嬉しかったですが、Michel Lewin先生のようにちょうど日本での仕事のために行き違いで会えなかった人もいました。
逆に、モスクワ音楽院のペトホフ(M.Petukhov)先生には今回再会できると思っていなかったので、突然彼が目の前に現れたのにはビックリしました。今年のチャイコフスキー・コンクールで1位を獲ったDmitri Masleevは彼の生徒です。ペトホフ先生は今回のペルージャではなんと2日間しか滞在せず、もう今日は他の場所に行ってしまいました。たったの2日間でかなりレッスンを詰め込んでやっていました。彼からコンクールの話などいろいろ聞けたのは有意義でした。

さて、今回はフリーな時間にまたAssisiを訪ねることができました。ペルージャからは電車で約20分と近いのです。





世界的にも有名な聖フランチェスコの教会です。

この教会内にジョットの描いた絵画があって、その中には『小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ』など有名な絵もあるのですが、中は写真が撮れないのでここに見に来るしかありません。ピアノ弾きにとっては、フランツ・リストがこの伝説に基づいてピアノ曲を作曲しているし、聖フランチェスコのことは他の作曲家もさまざまにテーマとして取り上げているので音楽家にとっては意外に重要な町なのです。





この場所は、アッシジの町の端から端まで通っている小道の中ほどにある地点なのですが、確か4年前にも写真を撮ってブログにアップした場所だということを思い出しました!

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ペルージャ音楽祭2015(3)

オーケストラとの最後のコンサートでは、自作のピアノコンチェルトの第1楽章を披露した男の子もいました。

私が連れてきた学生たちも無事に数回の演奏をこなして、外国の仲間たちとも打ち解けてきたようです。



昨日は、ペルージャのBasilica di San Pietro教会で夜のコンサートに2人が出演。昨日はこの場所で18時からInna Falik先生のリサイタルを聴き、そして21時からは学生たちによるコンサートでした。イタリアではこれは決して遅い時間ではありません。夜遅くまで皆さん元気いっぱいです。


夜のペルージャ
上は夜の12時頃ですが、街の中心はまだこれほど人で賑わっています。


朝のペルージャ






シンガポールのBenjamin Loh先生と

Loh先生は日本にもよく来ておられるようで、共通の日本人の友人がたくさんいることを知りました。

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ペルージャ音楽祭2015(2)

今回この8月のセッションに参加している教授陣は、私たち日本からの二人(もう一人は神戸女学院大学の田中修二先生)を含めて十数人が集まっています。学生たちは、ある程度ランダムに組まれたスケジュールに従って、あらゆる国から来られた先生のレッスンを受けるわけです。

今回は私も2年ぶりだったので、初めて出会う先生も多かったのですが、その中でもアメリカ人のMatthew Quickさんとは初日から気が合ってしまいました。性格も温和で、なぜか私との共通点が多くて親近感が沸いてきました。



ちなみに、彼は中国の成都の音楽院で教えているので住んでいるのは中国です。奥さんも中国人。今回二人で一緒にPerugiaに来ているのですが、とても感じの良い二人で私たちもすぐに仲良くなってしまいました。

ところでこのペルージャ音楽祭のマスタークラスでは、学生たちがレッスンに持ってくる曲は、彼らが学んでいる国や国籍によってそれほど大きく変わるわけではありません。ただ、今回もすでに面白い子が来ました。アメリカのシアトルで勉強している男の子でBenjamin Cheungという名前の子ですが、私のレッスンでシチェドリンのPoemという曲を弾いてくれたのも少し珍しい選曲だとは思いましたが、それに自作のプレリュードとフーガを弾いてくれました。作曲を始めたのはまだ2年前くらいということでしたが、よく勉強していて、24曲すべての調性でのプレリュードとフーガの作曲を進めているということです。すでに完成した数曲を手書きの楽譜でも見せてくれました。



彼はバッハよりもむしろショスタコーヴィチの「24のプレリュードとフーガ」を模範にしているということでしたが、調性の並べ方はBachにちなんで自分の名前を音に置き換えた独自の方法でe-mollから始まって最後がC-durで終わるという配列を考えているそうです。こんなふうに自分のこだわりもあるし、また作曲のセンスもあってすごいと思ったのですが、本当にビックリしたのは以下のことです。
自作のプレリュードとフーガからA-durの作品を弾いてくれて、これを今回コンサートでも披露するそうですが、ショスタコーヴィチも何曲かは演奏したことがあるそうです。いろんな話をして、最後に、私としては本当にオマケとしての情報として(作風が違うので、一応言うのをためらってはいたのですが)、「カプースチンという作曲家の『24のプレリュードとフーガ』という作品があるのを知っているか?」と訊いたところ、なんと彼はその場でそのカプースチンの「24のプレリュードとフーガ」のA-durのプレリュード冒頭を弾いて見せてくれたのです。これには少々驚きました。

ペルージャ音楽祭には才能を持った子たちが世界からたくさん集まってきています。他にも紹介したい人たちがたくさんいるので、また書きたいと思います。



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ペルージャ音楽祭2015(1)

今年の夏、またイタリアのペルージャへ来ています。
ペルージャ音楽祭に講師陣の一人としてまたやってきました。私の仕事は何かというと、まず世界中から集まるピアノを学ぶ若者たちへのレッスン、マスタークラス(公開レッスン)、コンサート出演、そして何よりも日本から学生たちをここへ連れてきて、この音楽祭でオーケストラとコンチェルトを演奏させるということも大きな目的の一つで、もう4回目の参加になります。
今年は7月から始まっていて、私たちが参加するのはこの第2セッションです。





初日は、スタッフにペルージャの町を案内されて、練習場所やコンサート会場などをひととおり把握しました。

いつもそうですが、このように世界中から音楽を愛する仲間たちがたくさん集まる場所では、新しい出会いもあるので心が踊ります。

レッスンもすでに始まっています。新しい生徒と出会うのは私も毎回ドキドキするものですが、やはり普段から毎日のように英語でレッスンしているわけではないので、慣れるためにも一番最初の生徒は少し大人のほうが良いな…などと思っていたら、8歳の男の子から始まり(笑)、曲はハイドンのコンチェルトから。ちなみに、ピアノの参加者は下は8歳くらいから上は20代から30歳くらいまでいます。
例えばこの男の子の場合、アメリカから参加しているのですが、お母さんは韓国人でお父さんは中国とドイツのハーフということで、まあ国際色豊かです。そんなふうに、この音楽セミナーではありとあらゆる国の人たちと出会います。

私の生徒は3人がすでにコンチェルトを演奏しました。
共演はスペインのオーケストラです。オケの奏者たちがとても気持ち良く演奏しているので嬉しくなりました。



この音楽祭の参加者は、なんと全員が生のオーケストラとコンチェルトを演奏できるのですが、優秀な学生にはさらにもう一度、大きなコンサート会場での演奏の機会が与えられます。
とにかく、この音楽祭に参加しているだけで、みんなすごく成長していくのが感じられます。

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平原綾香さん登場!

今日はまたまた辻井君と音楽のセッション(おもにガーシュウィンとショパン)を渋谷区の某所でやっていたのですが、そう頻繁に会っているわけではなく、もちろん先日の紀尾井ホール以来です。この8月は私も日本にいない日が多く、さらに忙しい辻井君のスケジュールを縫っての短い時間の再会ではあったのですが、彼はそのあと続けてちょうど他のリハーサルも入っていて、なんと私が帰る前に平原綾香さん登場となりました。

平原綾香さんとは、今回長崎での音楽イベントでコラボをすることになっているということで、今日が初合わせではあったということですが、平原さんは私がいる前で辻井君のピアノ伴奏で素晴らしい歌声を披露してくれました。本番では『ジュピター』も歌われるのでしょう。(辻井君のピアノが入るかどうかは確認できませんでしたが。)
今日は目の前で平原さんの『おひさま~大切なあなたへ』と辻井君作曲の『ジェニーへのオマージュ』(作品1)に『たんぽぽ』というタイトルと歌詞が付けられた新作のリハーサルを聴かせてくれました。エイベックスのスタッフさんたちと感動しながら聴いていました。



平原綾香さんも現在30回を超える全国コンサートの真っ最中で、その合間を縫ってのリハでしたが、今日辻井君とスケジュールが合って本当に良かったです。私もとても素晴らしい瞬間に立ち会うことができました。いや、本当に歌が素晴らしかったです。普通のサロンなのにエコーがかかっているような美しい響きで、不思議な感覚を受けました。近くで聴くとやはり違うものですね。


平原綾香さん、辻井伸行君と

このままずっと一緒にいたかったのですが、残念ながら私は大学へ急がなければいけませんでしたあうっ

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