沖縄へ行ったのは、実は昨年からすでに決まっていたのですが、沖縄の中小企業家同友会という組織から、この組織の全国協議会が主催するものの一つである「障害者問題全国交流会」(第15回)において記念講演を依頼されていました。
私は勉強不足で(というか、畑違いで…)あまり知らなかったのですが、この組織は中小企業の経営者たちが中心となって全国に多くの会員を有する組織で、実際に今回の主催に関わっている方たちにお会いしてみても、本当に純粋な思いで社会的に活動しているプラス思考の人たちが多く感動しました。
それで、私がなぜこの会でお話しさせていただけるのかというと、辻井伸行を育てた先生ということがその理由です。この「障害者問題全国交流会」というものは、障害者雇用の問題を中心にして、広くはこの組織のいろんな側面、会社での人間関係や経営上の工夫、交流を通してさまざまな情報交換など多くの目的があります。この中小企業同友会の活動を見ていると、雇用の促進にも大きく貢献して日本の経済をここから元気にしていくというほどのパワーさえ感じられる、本当にバイタリティーに溢れる社長さん方が全国から多数集まってくるという会で、そんな場所でどうして音楽家の私が講演を…というプレッシャーを感じないわけではありませんでしたが、とにかく頑張ってやってまいりました。
講演後、ホテルのレストランで
北海道出身の私ですが、沖縄にもだんだん親近感を覚えてきました。沖縄出身の東京音大の卒業生の教え子も嬉しいことに駆けつけて来てくれて、午後には首里城へ行ったりする時間があり、自分のライフスタイルとしてはかなり珍しい「観光モード」になりました。
主催者の方々には本当によくしていただきました。
考え方の素晴らしい人たちが多く、私が普段あまり接することのない世界にも、こんなにも世の中を良くしようと思って生きている人たちが大勢いるのだなあ、と。そして、自分はまだまだ勉強不足だったかもしれない、といろんなことを考えさせられ、この経験を通してますますいろんなことを幅広く勉強したい気持ちになりました。
関係者の皆様方、本当にどうもありがとうございました。