2026年が始動しました。今年もよろしくお願いいたします。
今年は個人的にも生まれ変わりの年と思っているので、心新たにやっていきたいと思っています。
今後の音楽のあり方というものについても考えているのですが、やはり創造物として新たに作曲されていくものも、また演奏などエンタテインメント的な観点からも、今後は時代とともに刻々と変わっていくように思います。そのように今世の中が大きく変わっていく予感がする中で、やはり音楽家もこれまで以上にイノベーションをかけていく必要があるのではないかと感じています。
少なくともこれまでとまったく同じやり方であってはいけないわけで、その方向は常に考えていきたいです。何か新しい現象が現れた際に、それが一過性の流行りであるだけのものもあれば、決して元には戻らない進化である場合もあるので、それをよく見分けて、はっきりと「新しい常識」に変わってしまったと認識したものは、頭の中を入れ替えて進めていかなければいけないでしょう。
良いもの(音楽)があったとしてそれをどう広く伝えていくか、ということはいつの世でも大きな課題ですが、現代ではその方法が少し変わってきているようにも思います。クラシック音楽の演奏は、それ自体は演奏家たちによる個性などの違い以外にはそう大きくは違わないように見えるかもしれませんが、やはり他の音楽ジャンルと同じように、今の時代は「見せ方」というものも大事ではないかと感じます。特に今は動画や映像などに簡単にアクセスできる時代なので、例えばこの現象自体はもう引き返せない環境になってしまったと思います。だから音楽とともに同時に映像でも何かを伝えたり、あるいはその音楽が醸し出す雰囲気やストーリー(その音楽にまつわる背景)をどのようにして伝えるかということも大事です。
恒例の元旦のウィーン・フィルハーモニーのニューイヤーコンサートを観ていたのですが、指揮者や選曲、曲順などでももちろん毎年ガラッと色が変わるように感じられることもあるのですが、それに加えて番組中の幕間における映像も一つの高い芸術性を持っているということを感じました。コンサートの前半と後半の間に、いくつかの室内楽曲の演奏シーンとともにその背景に演奏家たちが宮殿の中で演奏していて、ウィーンのさまざまな場所で撮られた動画がかなりの演出効果を持って編集されているのですが、それがすごく独特のアートな雰囲気を醸し出しているのです。クラシックの馴染みの楽曲が普段とは違う光を放っているようにも感じます。個人的にはプーランクの『六重奏曲』の音楽にあらためて引きつけられたのですが、普段ステージで演奏だけを聴く時の印象とはまったく違って、その音楽からあらためて強烈な印象を受けました。映像や演出を伴うと、同じ曲でもさまざまに新しく鮮烈な感情を呼び起こすことは可能なのだなと思いました。(Youtubeで「ニューイヤーコンサート」の全編を観ることが可能です。)
クラシック音楽のあり方の一つとして、今後は映像など他のアートとの融合という点などは常に考えていなくてはいけないことの一つではないか、ということを思いました。演奏家がステージに出てただ良い演奏を聴いてもらう、という視点を超えた発想も、常に持っていなくてはいけないと感じるこの頃です。
今年も一年どうぞよろしくお願いいたします!
