イタリア中部ウンブリア州の州都ペルージャで毎年行われているペルージャ音楽祭に、今年も講師の一人として招聘されています。マスタークラス、レッスン、コンサートが中心の音楽祭で、世界中から多くの学生達が勉強と経験を積むためにやって来ます。著名なプロフェッサー(ピアニスト)たちも世界から参加、私はこの音楽祭に招聘されるのが今回で7回目となります。参加する学生たちはレッスンを少なくとも5回受けられたり、マスタークラスや演奏会に参加、特に全員がオーケストラとコンチェルトを弾く機会が与えられているのも特徴です。講師陣たちもたくさん演奏します。
→ペルージャ音楽祭のサイトです。(著名な方々もたくさん参加します)
世界中から本当に多くの個性が集まり、教授陣も学生たちもスタッフ陣もいつもフレンドリーな人たちばかりで、この音楽祭に参加すると友達が50人くらい増え、英語も喋れるようになり、新しい経験ができるという稀有な機会で参加した学生たちには大反響でした。リピーターも多いです。
ものすごく楽しく充実した音楽祭なのでとても楽しみにしているところですが、実はつい先日、なんと私が救急車で運ばれるというハプニングがあり、いや笑い事ではなかったのですが、タイムリーに適切な治療を受けたおかげで今は元気になりました。ということがあって、現在は体も復活して仕事も完全に戻ったのですが、今回のことを機にいろいろ考えるようにはなりました。あと食事のことなども…。もちろん飛行機は大丈夫、激しい運動も、長時間労働も大丈夫(笑)なのですが、入院とか人生初めての経験が多かったので今はまだ呆然としている部分もあります。イタリアではリサイタルもあるし、本番前なのに10日以上も練習できなかったのもおそらく人生初で、今気持ちが揺れているところではあります。生徒たちを連れて行って素晴らしい経験をさせてあげる使命もあるし、もし自分が参加できないとしたらあまりにも悲しいです。が、今のこのタイミングでの長期旅行と仕事、食事制限のしづらい環境に身を置かなければいけないというのが判断に苦しむところなのです。
実は今年は自分にとって大きな区切りの年でもあります。今回のこともあるし、今後ある意味で何らか行動様式を大きく変えていかなくてはいけないかなとも思っているところです。特に食事のことは徹底的に気をつけていかなくてはいけないことを肝に銘じました。キーワードはおそらくコレステロール(or脂質?)と塩分(笑)。もうカルボナーラも食べられないかも?!(;_;)。
どちらにせよ、今回は大事(おおごと)にならなかったことは幸いでしたが、いろんなことにもっと気をつけながら生きていこうという決心はしました。