音楽って本当にいいなと思う瞬間はときどきあります。
でも小さい頃はもっと頻繁にあったような気もします。感動する心が失われてきたのか、ある意味「慣れ」てしまったところがあるのか、よくわかりませんが、うっかりすると大人は感動を忘れてしまうから要注意です。
大人ではなくとも、大学生くらいでも音大で専門的に音楽を勉強しているうちに、研究や分析ばかりに夢中になったりして、何のために音楽をやっているのかよくわからなくなっていくということもあると思います。子供の頃に音楽に感動した原点をすっかり忘れてしまっているというようなこともあるかもしれません。もちろんそれではいけないと思います。
クラシック音楽には確かに難しいものもあります。何度も聴かなければよくわからないとか、勉強しなければわからないというような。もちろんそういうものも大事ですが、純粋に感動することが時には必要です。私だって、Jポップでも良い曲だなと思う瞬間もたくさんありますし、単純な曲でも感動する曲があります。また、NHK全国音楽コンクールなどは毎年テレビで見ています。高校時代に合唱部でやっていたときの感動的な記憶があるから、今でも好きで見ていて、そしていつも心を大きく動かされています。合唱は本当に素晴らしい。芸術的に高いものもありますし、なにより大勢で一つの音楽を作るということがいいですね。合唱は難しい技術は要らず、誰でも参加できるところがいいです。例えばピアノソロであれと同じ感動を生み出そうと思えば、曲の持つ威力やそれを表現する個人の技術はかなり大変なものが要求されるでしょう。
ところで、学校の音楽の授業は面白くないと言われることがあったりするのですが、なぜそう思われてしまうのか、その辺を知りたい気がします。特に高校の音楽では、今一般的にどのような授業がなされていて、生徒たちはどのように思っているのか、どんなことをやりたいのか、非常に興味があります。また、最近歌われている曲はどういうものなのか、驚くべきことに私が高校生だった頃から歌われていて今もまったく廃れていない合唱曲の名曲もありますし、新しい歌で皆が興味を持っているものもあるでしょう。
ぜひ現役の高校生、また大学生などに自分の経験や意見を聞きたいと思います。
ということで、HPにアンケートを置きましたので協力してくださると嬉しいです。よろしくお願いします。
こちらです
「暗譜のアンケート」についても皆さんご協力をありがとうございました。必ずしも返信できなかった人もいますが、この場を借りてお礼申し上げます。こちらは閉鎖させていただきたいと思いますので、皆さんからのアンケート結果を踏まえて少々コメントを書いておきたいと思います。
結論から言って、ピアノの曲を演奏するのに、楽譜を置くからと言ってあまり気にする聴衆は少数派のようです。ただ、もちろん視覚上から言っても暗譜できるものなら余計なものがないほうがパフォーマンス上は良いでしょう。また、そういうスタイルが定着しているので、クラシックの演奏会で楽譜を見ていると疑問に思う人もいるのは確かです。あくまで、演奏者側の問題だということです。
ただ、自分自身が演奏する場合には、できるだけ暗譜で演奏したいという回答が多かったのも事実です。暗譜をして弾くということは本来自然なことで、確かにそこまで音楽が体の中にすっかり入っていなければ自然な表現は出てこないという感じもしないわけではありません。ただ、暗譜には100%以上のものを要求されるために、プロなどは時間との戦いという面もあることはあります。そういうことを知ったり、自分で勉強したり経験してみたりする意味でも、少なくとも音大生などは本番のために暗譜できちんと準備をするという習慣は、当然の持つべきものだという考えに間違いはないでしょう。大量のものをこなさなければいけなくなったときは、自分の能力を高める以外にありませんし、また、練習のための時間をしっかりと作るという努力も必要です。
脱線しましたが、皆さんのご意見、とても参考になりました。どうもありがとうございました。
2004年の「暗譜のアンケート」中間集計はここに再掲しておきます
→2004年8月3日