気がついたら、今日は午後2時から巣鴨の東音ホールにてオール・カプースチンのプログラムによるコンサートの日でした。私自身は演奏しない予定ですが、もちろん行くつもりでスケジュールを空けています。
多くのコンサートの中でも、カプースチンの作品のみのプログラムというのはまだ珍しい機会だと思いますし、今日は7人の演奏家による演奏が聴けるので楽しみな機会です。
カプースチンという作曲家が日本で知られるようになってから、私はこの15年ほどずっとこの作曲家の作品普及に努めてきましたが、ようやく定着してきた感があります。無謀にも、一人でオール・カプースチンのリサイタルを2005年あたりからやり始めたり、まだ出版されていなかった楽譜をずいぶん普及させたりしてきましたが、今や、私自身は他の演奏家を紹介するだけの役割(本日のコンサートなども)でイベントが成り立つというか、それで十分にカプースチンを広める仕事になってきたというのは嬉しいですね。
現在少し残念なのは、日本でカプースチンの楽譜が手に入りにくくなったことです。私が過去に校訂・編集した全音やプリズム、ヤマハ刊で出した十数点のカプースチンの楽譜は絶版になっているそうです。あれだけ苦労して作り上げたのに、出版事情というのは難しいものなのですね。最近すごく多くの人から問い合わせがあるので少し調べてみると、例えば一番人気の『8つの演奏会用エチュードOp.40』などはもう店頭では手に入らず、Amazonでチェックすると、全音版(2004年刊、定価=2,100円+税)が中古で2点出ていましたが、1冊は43,280円、もう1冊が59,983円という値段がついていました。カプースチンの人気が今後まだ高まっていくのは間違いないとすれば、楽譜がこのように手に入りにくいというのはまずいですね。今後またいろんな方の協力を得てなんとかしていきたいと思っています。
