昨日はカプースチンの誕生日でしたが、それにちなんでドイツのピアニストのF.デュプレがとても粋なリール動画をフェイスブックに公開しました。彼らが来年リリースする予定のカプースチンの『ピアノ協奏曲第3番』から第2楽章の抜粋が聴けますよ!
https://www.facebook.com/reel/1152862806968370
第2楽章でこのカッコ良さです。第2楽章は緩徐楽章(Larghetto)で、それでこのゴージャズ感!ですから、これを聴くとAllegroの第1楽章と第3楽章にはますます期待が高まりますね。
まだ詳しい情報はこれからどんどん入ってくると思いますが、彼は着々とカプースチンの協奏曲全曲のCD録音を進めていて、来年発売するCD情報では未公開の第1番・第3番を含む録音が出ると同時にボックスセットで6曲すべてのコンチェルトが購入できるようにも考えているようです。
このCDで公開される『第3番』という作品は、特に大規模な作品のため演奏するオケのメンバーを集めるだけでも大変です。もはや忘れられているかもしれませんが、この曲は私自身が今から9年前に東京音大の学生たちと世界初演を果たしたのです。その録音は生前のカプースチン本人にも送って聴いてもらいましたし、デュプレ自身もその後その第3番や第6番の私の録音はしっかり聴いてくれたようです。時代が下って彼のようにピアノだけではなくドラムも専攻した経歴を持つ優秀なピアニストが出てきたことで、もうこれは初演時の演奏からすれば何倍も素晴らしい演奏が実現したのではないかと期待しているところです。共演しているSWRのオーケストラも本当に素晴らしいです。彼はカプースチン演奏の活動でも偉業を果たし続けてくれていますね。迫力満点の音量で全曲を聴ける日が楽しみです!