先日久しぶりにカプースチンと交わした過去のメールを自分のブログで紹介するシリーズの記事を検索してわかったのですが、一番最近のもので2006年あたりで止まっていたことに気がつきました。メールのやり取りは2018年頃まで続いていたのであと12年分くらいの分量があるわけです。手紙にはもちろんプライベートな内容もありますが、公にしても良いと思われるものもあるので、それが半々くらいの割合だったとしてもまだ膨大な内容が未公開です。
実は今ちょうどあるカプースチンの楽曲解説の執筆をしているところなのですが、例えば過去の初演のデータなどはネット上のどこを探してもAIに訊いても出てこないものがあります。特に音源に関するデータの場合、例えばYoutubeにアップされている音源から何らかの形で追跡できる場合もありますが、考えてみればYoutube自体が2000年代半ば頃から普及したわけですから、それ以前の音源はもちろん、おそらく2010年くらいまでに世界のどこかで演奏された音源についてはネット上には存在しないものがたくさんあるわけです。特にカプースチンの楽曲ではそういうものが多いでしょう。
それで、過去にカプースチン本人と交わしたメールがものすごく貴重だということにあらためて気がついたりします。特に私がカプースチンに質問した時は、彼はいつも几帳面なくらいに何でも正確な情報を私に教えてくれたので、今になってみるとそれがとても有難いことだったと感じています。おそらくそういう情報はもうこれから遡ってネット上に上げられることは絶対にない情報の類だと思います。
ところで、私はすごく大事なデータは外付けハードディスクにまとめて保存していたのですが、それで安心してしまってバックアップを取っていないこともありました。ところがそのハードディスクが最近壊れてしまったらしく、開けようと思ってみたら二度と開けなくなっていました。まさか外付けHDが消耗品だとは思ってもいなかったわけですが、確かにかなり古くなっていたとは思います。でも修理に出すのもよくわからないし、もう半ば諦めかけているところですが、その中には確かカプースチンの自筆データや貴重な資料や音源、映像などがたくさん入っていたと記憶しています。メールだけはたぶん15年分すべて保存もバックアップもしていて、パソコンを買い替えるたびにOutlookにデータ移行をして上書き保存してきました。ただ、今回また新しいパソコンになって(今頃Windows11にして)、その際にどうしてもOutlookを新しいバージョンにしなければならず、データの移行ができなくなってしまいました。もう諦めかけているところです。今は旧パソコンを捨てずにとっておいて、どうしても過去のデータを検索したい時にそれを開く、という方法で数年間はしのごうと思っているところですが、でもそれもいつかは使えなくなってしまうのでしょう。
過去のカプースチンの生のデータからは、自分自身が忘れかけていた新しい貴重な情報に辿り着いたりもするので、今後本当にこれをどう管理していったら良いのだろう…と困っているところです。少なくともメールに限っては、貴重だと思われるものだけでも急いで内容を翻訳してブログで紹介(データ保存を兼ねて)していくべきかと思っているところです。それらは自分が公開しない限りきっと誰も知ることができないものだと思うので、本当は急いでやっていくべきことなのだと思います。きっとそういう情報は後々になってから価値が上がってくるものでしょうから。