ドイツのピアニスト、フランク・デュプレーによるカプースチンの4枚組CDが約1か月後にリリースされますが、彼がこれまでに出してきたカプースチンの4枚に加えて、今回世界初録音のピアノ協奏曲の『第1番』と『第3番』、そして『8つの演奏会用エチュード』(ジャズトリオによるバージョンで全8曲)が同時に1枚のCDとしてリリースされます。このCDはすべて今年の新しい録音で、もちろんボックス4枚組にも全部入ります。
このCD情報は以下のカプリチオのサイトでご覧ください。(『ピアノ協奏曲第1番』の音源も一部聴けます!)↓
https://www.capriccio.at/nikolai-kapustin-1-3-einzel
11月に日本で同時発売されるボックス4枚組に収録される曲は、上記の合計5枚のカプースチンCDに収録された曲の中から選ばれています。実はCD2枚目にあたるデュプレー・トリオによって演奏されたCD「BLUEPRINT」(2020年12月週録)にすでに『8つの演奏会用エチュード』が4曲(No.1,2,7,8)が抜粋して収録されていましたが、今回のCDではその4曲も含めすべて今年3月に新たに撮り直されています。
そしてその演奏が実はなんと動画でも同時に収録されており、それが本日Youtubeで公開されました。CDリリースの1か月前にこれを公開しようと収録時から目論んでいたのでしょう。さすがですね。
以下のURLでこの動画を視聴することができます!
https://www.youtube.com/watch?v=U7wCrvne5hY
まったく驚きですが、デュプレー・トリオもここ数年でカプースチンの演奏を通してここまで進化してきていたわけですね。このエチュードをピアノソロで聴き慣れた人にとっては、通常のテンポより遅く聴こえる曲もあるかもしれません。3人で演奏するわけですからピアニストはビートを通常よりも安定させて弾く必要があります。でもそれがまさにパーカッションに慣れ親しんできたデュプレーの演奏スタイルでもあるし、曲の魅力がドラムスやベースの音によってさらに引き立つ要素もあるのでワクワク感が半減するようなこともありません。彼らは楽譜を丁寧に読んでセッションを重ねていきながら、常にアイデアを更新しながら演奏を完成させていったのだと想像されます。アレンジはとても手が込んでいて、彼らにしかできない新しいカプースチン像を提示してくれていることも間違いなく、これ自体が非常に貴重な活動の一つになっていると思います。なにより音楽を聴く人たちのクリエイティブな思考が刺激されるのが良いですね。カプースチンやジャズに興味が少しでもある方はぜひ彼らの活動にもご注目ください!