Site Overlay

ようやくまたインプットの季節に


ブログの更新が少し滞っていましたが、昨日一つの本番が終わってようやく読書の秋に移行できそうです。この1週間はとにかく練習に明け暮れていました。昨日はホテルニューオータニで行われたクローズドの場でピアノソロを弾く機会だったのですが、やはりどんな本番も毎回真剣勝負です。
それにしてもピアノという楽器はどうしてこんなに練習しなければいけないのか、ときどき疑問に思うことさえありますが、まあそれほど人生の中の長い時間を練習に費やしてきた気がします。はたしてそれは正しい時間の使い方だったのか(笑)自分でもわかりません。(練習は大変なのです。)

今年は夏からずっとアウトプットの場が多く、そればかりが長く続くとやはり消耗してしまいます。アウトプットというのはもちろん第一に演奏など本番の機会ですし、ほかには執筆の仕事や何かをクリエイトする仕事はすべて入ります。それは本当に有難い機会ではありますし、楽しいことでもあるのですが、ずっとそれだけをやっているとやはりどこかで枯れていきます。まとまったインプットの時期がどうしても時々必要になります。本番がたくさん詰まっている時期は、仕事以外の空き時間があったとしてもすべてが自分の練習のための時間になってしまいます。

例えば辻井伸行君などは傍から見ていても年間を通じて隙間のないスケジュールをこなしていて、演奏家の立場から見ても常に本番に追われているように見えます。どうやって彼はインプットの時間を作っているのか、今年は新しい未知なるレパートリーも確実に増やしていたりしたので、やはりすごいエネルギーを持っているのだろうということは感じられます。今度その秘密についてゆっくりまた話を聞いてみたいと思います。

歴代のピアニストたちにも、一年の間に信じられないほど多くのステージをこなす時期を経ていたかと思えば、その後ずっと長く演奏活動を休止してしまう人がいたりします。それはレパートリーを増やすための時間というだけではなく、広く勉強してインプットしたり、物事をゆっくり考えたりする時間がどうしても必要になるのだと思います。

特に若い人にとっては、まだ自身で生計を立てられなかったり、仕事がまったく来ないと不安になる気持ちもわかりますが、必ずアウトプットの機会は来ると信じてインプットのための時間をしっかり確保するスケジュールを立てていくのが正解だと思います。インプットには練習や読書、研究などだけではなく「自分のあらゆるスキルを磨く」ための時間も含まれます。それが本当に必要になった時にはそのための時間はないものです。いつでもそういう時のことを想定してスタンバイ状態を作っておくのが理想でしょう。(私も“動画編集“のセンスとスキルを磨いてみようかな…。)

Scroll Up
Translate »