今年の夏は厳しい暑さがいつまでも続きますねー。
この暑さのためにさすがに何もする気になれません。暑くても物事に集中できる人もきっといるのでしょうが、私はどちらかと言えば冬型なので…。
まるで何も手につかないのですが、こういう時はピアノの部屋を冷房で思いっきり冷やして、好きなカプースチンを片っ端から譜読みしまくる、と爽やかになって楽しい気持ちになります。やはり一日中やっていても飽きないことが一番好きなことなのでしょうね。
バランスを取るために、ひととおり弾いた後は部屋を替えて、今度はその部屋を冷やしてベートーヴェンやラフマニノフの本を読んだりします。すぐに眠くなるのですが…。(この気候のせいです。)
あまりに他の勉強が手につかないので、今日なんて本をどっさり買い込んだり借り込んだりしてきました。机の上に20冊も積んでおけばその中の2〜3冊は読む気になるだろうという魂胆。それほどに暑さのためにやる気の出ない毎日を過ごしています。
ところで、先日の話題の「くまんばちの飛行」ですが、この曲、最近なぜかよく聴くような気がします。そういえば、この4月からテレビのNHKロシア語講座のテーマソングにもなっていたことを思い出しました。語学講座は好きなのでよく見るのです。
このロシア語講座もそうだし、他の講座でも最近はその傾向がありますが、初心者にどう思われようとも、普通のスピードでその外国語を喋りまくったり本格的なインタビューのコーナーを一定時間設けているのを見るととても嬉しくなります。日本人の語学力も最近は捨てたものではないのだな、と頼もしく感じます。
ロシア語学習者の人口、最近かなり増えているようですね。ロシア語のイメージ、以前とはずいぶん変わってきたように思います。日本の書店でもロシア語の読み物が普通に手に入るようになってきました。ジュンク堂には、村上春樹のロシア語翻訳本までがなぜか置いてあったりして…。この作家の本は、不思議と外国語によく訳されていますね。先日、ピアノのコンクールの審査の合間中に、隣の席のKarl=Andreas Kolly氏と話していたらなぜか彼の口からも出てきました。「日本人作家と言えばMurakamiね、翻訳が出ているので読みますよ。」それを聞いて、日本人の審査員の先生方は「村上って作家は二人いるけどどっちだっけ?」なんて言っているレヴェル(私も含めて?)なのに、なぜスイス人の彼が読むのか。「でも、《カフカ》はあまり良いと思わなかったけどね…。」って結構詳しいですね、彼。自国で読んだのだから、おそらくドイツ語訳だったのでしょうが、私なんてほとんどそういうのは読まないですね。
暑さのために、ずいぶん話が飛んでしまいました。