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パリとウィーンで

昨日無事にヨーロッパから帰国して、今朝は3時半に目が覚めてしまいましたが今日からもうさっそく大学へ普通に出勤です。

もう少しだけパリとウィーンでの話を書きます。
今回フランスでは、実はパリ郊外でピアニストのクン・ウー・パイクが審査委員長を務めるコンクールがあったのですが、生徒が受けることになって連れて行ったということもありました。クン・ウー・パイクは、ずっと以前に私もサル・ガヴォーでのリサイタルを聴いたことがありましたが、彼ももうパリでは大御所という感じの貫禄でした。

ちなみにこのコンクールには、たくさんの応募があったようでしたが、一番上のカテゴリーのコンサート・ピアニスト部門には当日44人が集まり、その中には日本人参加者も10人いました。本選に進んだのは8人だけでしたが、通った日本人率は1.5人と言ったところでしょうか(2名のうち1人がおそらくハーフ)。とにかく思っていたよりもはるかにレベルが高いコンクールではありました。コンサート・ピアニスト部門の課題は予選で約15分、本選で約45分のプログラムを弾くというものでした。それにしてもフランス以外の国からの参加者も多かったのですが、皆さん若いピアニストたちは一体どこからコンクール情報を取ってくるのか…あちこちからよくこれだけ参加者が集まってくるものです。

ウィーンでは、ウィーン音楽大学にも久しぶりに足を踏み入れました。といっても、ウィーン音大の校舎は、私が留学していた頃からはずいぶん変わっています。新しくなったほうの校舎はAnton-von-Webern-Platzにあって、今回そちらの校舎には実は初めて訪れました。私がいた頃からあるLothringer Strasseの方の校舎は変わっていなくて、ピアノ科のレッスンも普通にこちらでもやっておりましたが、おそらく3階にあるリスト・ザールというホールは20年前にはなかったと思います。

今回はウィーンにも学生を連れていき、私が親しくしているシュテファン・メラー先生やウィーン音大のピアノ科の主任教授クリストファー・ヒンターフーバー先生にもレッスンを受けさせて、いろいろウィーンの音大の情報も新しく得ることができました。また、ちょうどそのヒンターフーバー先生の門下生コンサート(Klassenabend)を聴くことができたのもラッキーだったと思います。


メラー先生のレッスン室で

やはり実際に現地に行かなくては得られない情報というものがいろいろあるものだと認識を新たにしました。やはり行動することは大事ですね。

それにしても、ウィーンの街は昔と全然変わっていない部分も多く、本当に良い街だなとあらためて思いました。住むには最高の街ですね。実際にずっと長く住んでいる外国人(日本人も含めて)も多いように思います。オーストリアという国があらためて好きになりました。

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