今日は大学の授業でピアニスト、ヘンリ・シーグフリードソンがレクチャー+演奏を行いました。演奏プログラムは、ゴドフスキの左手のためのエチュードを全20曲! 約1時間のプログラムを飽きさせず聴かせてくれました。
シーグフリードソン先生は、これまで何度か大学にも来てくださっていますが、彼の生演奏を聴いたのは初めてでした。今日の演奏を聴いていて、ずっと以前にマルク=アンドレ・アムランが弾いたゴドフスキのエチュードを聴きに行ったことも思い出しました。ゴドフスキは、自分でさらって弾いてみたことはないのですが、テクニック的にも音楽的にもすごく勉強になるし、こういう曲をこなすための知的作業や練習の過程もピアニストにとっては一度は経験しておきたいものではあると感じます。
さて、話は変わって昨夜のサントリーホールは、ウィーンから帰って来たばかりの辻井伸行君が主役のコンサート。久石譲さんも指揮者として登場し、映画『羊と鋼の森』公開記念の特別コンサートと銘打った、映画のエンディングテーマ(結局2回聴けました!)とトークを含むコンサートでした。
昨日はこの映画の出演者の方々もたくさん聴きに来ていました。
それにしても、辻井君は昨日もほとんど出ずっぱりでしたし、ウィーンから帰国したあともすぐモーツァルトの協奏曲を2曲弾く本番をこなしており、そして昨日の東京での大きな本番を終えて、今日は佐渡裕さんとの対談を収録をするために大阪へ行っているはずです。さらに明日はTV朝日『ミュージックステーション』に生出演するという忙しいスケジュールだそうです。その後はすぐにロシアに発ちます。
この6月は傍から見ていても大変なスケジュールだったと思います。本当に気が引き締まるというか、真似できないというか、いや彼のように頑張らなくてはいけませんね。(と思いました。)
