ずっと以前から、カプースチンの作品に関して2台ピアノ・連弾作品についてのリクエストが多かったのですが、やっと少しずつ出てきそうな兆候が見えてきました。そのカテゴリーの作品がもう少し増えそうです。
それよりも日本人がカプースチンの作曲に望んでいるのは、“易しい曲”ということでしょう。
例えば、10度音程をつかむのは多くの日本人ピアニストにとっては困難です。これについては、カプースチン氏にも本当に理解してもらいたいところです。
10度音程の困難さに対して、彼自身の言葉は例えば次のようなものです:
「ピアノの鍵盤の並びは不規則なので、長10度音程は3つのグループに分けられます。
1. Des, Es, E & As, B, Hから始まる長10度は、私でも難しい(届かない)、
2. D & Aから始まる長10度は、届くが困難をともなう、
3. С, F, Fis & Gから始まるものは大丈夫。けどすぐにはつかめない。
だから私でもすべて簡単というわけではないのです。
短10度は全然違う。かなり簡単につかめます。」
一般的に言って、日本人の手では短10度でも無理なのですから、やっぱり子供のために書いてくれと言うしかなさそうですね(^_^.)