数年前からNHKが「街角ピアノ」というテーマで、全国や海外の駅や空港、街角のいろんな場所にあるピアノを弾く人たちを取材するという番組を作っていて、その後ユーチューバー系の話題のピアニストなどがそういうピアノをあちこちに訪ねたりして、スペシャル番組が企画されて放映されるようなこともあったようです。
その中でたまたまよくストリートピアノを弾いている私の家内の生徒さん(大人の生徒さん)が、「先日ある場所でストリートピアノを弾いていたらそこにピアニストのガルシアさんが来たんです!テレビカメラもいたんです!」というので、「え、それはどういう話なの?」とその時は思っていたのですが、先月NHK BS4Kで「ガルシア・ガルシア ふたたび日本を行く」というタイトルでピアニストのマルティン・ガルシア・ガルシアさんが日本中の街角のピアノを巡るというスペシャル番組が放送されていて、なんとその生徒さんが本当にテレビにバッチリ出ていたのです。
その方は、その日たまたま街角で弾いていたらテレビ番組の取材班がガルシア・ガルシアさんを伴って現れ、なんと彼らに促されて大勢の前でショパンの『即興曲 第3番』を弾き切ったのでした。2021年のショパンコンクール以来、ガルシア・ガルシアさんのこの曲の演奏を何度も聴いたという、そのご本人の前で彼女が堂々と演奏しただけでも驚きですが、さらに驚いたのは、その後にガルシア・ガルシアさんに「弾いてください」と促して、彼が続けて同じ曲をその場で弾いたことでした。それはすべてテレビカメラに収まっていて放送もされたようです。そんな会話のやり取りもあったりして、もう…もはやあれは偶然にちょっと撮られたというよりも「出演した」というレベルだと思いました。本当にすごいことです…。普段から街角のピアノを巡っていたことで、こんなに面白いこともあるものなのですね。
ちなみに、先月の番組のタイトルはガルシアさんが「~ふたたび日本を行く」でしたが、実は昨年も彼が出演した同じ趣旨の番組があったようで今年は2回目の企画だったようです。今回の番組の冒頭で昨年の回の映像を少し振り返る場面がちょっと出たのですが、商店街のような場所でストリートピアノを弾いていた小学生とガルシア・ガルシアさんがやり取りをしていたシーンで私はその男の子の顔にも見覚えがあり、「あれ?この子にもどこかで会った気がするな…」と思ったのですが、それは昨年北海道で知り合ったカプースチンを弾く子でした。(確かこのブログでも紹介しました。)
いろいろなところに皆さん出没しているのですね…(^^;)
そんなふうに身近にいらっしゃる皆さま方がいろいろ大活躍されていて嬉しい限りです。
ちなみに先月BS4Kで放送された上の番組は、3日後の3月7日(土)に今度はNHK BS で21:00~22:30から放送されるようです。今度はきちんと録画をしたいと思っています。
マルティン・ガルシア・ガルシアさんは、2021年のショパンコンクール以来有名になり、日本が好きでその後よく日本に来て演奏されているようです。そういう機会に全国のストリートピアノを廻って、そういう場所での人との出会いも彼がとても楽しみにしているようです。きっと日本のアマチュアのピアノ弾きたちやピアノ愛好者たちの熱い思い、そしてその演奏レベルにも彼は圧倒されたのではないでしょうか。
日本でのピアノを取り巻くこういう活況は世界的に見ても独特のものだと思います。海外のピアニストたちはそれを知って純粋に驚いたり、すごく楽しいと感じているのではないでしょうか。そういうことが私もとても嬉しく思います。