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ハノンの練習

モスクワから帰ってきて以来、一日も休む暇なく働いておりました[:きゅー:]
今度こそロシア語を毎日コツコツとやるぞーと決心したのに、帰ってきてからまだ1分も手をつけていないのです。やりたい気持ちが強いのに物理的に時間が取れないということもあるのですよね。優先順位があって動いていくので、急でないものはどうしても後回しになってしまいます。

昨日は岐阜へ日帰りしてきました。
また先週は船橋の伊藤楽器での講座もありました。
昨日の講座ではハノンのことを中心にやっていたのに、最後に少し時間が余ってしまうというハプニングがあってなぜかカプースチンを弾くことに…。長く練習を離れていたものを人前で弾いてしまいました。(ソナティナですが。)
ところで、「8つのエチュード」の第1番は、やはり突然には指は動きませんね。いや、もしハノンを60番まで毎日通していたらたぶん練習していなくてもどんな曲でもすぐに弾けたと思いますが、もちろん現在そんなことをやっているわけではありません。例えばロシア旅行中は1週間まったく弾けませんでしたし(カプースチン自宅のピアノは触ったが)、ハノン60番の話はあくまでも私の学生時代のことです。もちろん、あの時の恩恵は今でも十分受けているのですが。

指がいつでもすぐに言うとおりに動けばピアノを弾くのはさぞ楽しいだろうと思うのですが、なかなかそうはいかないものですよね。皆そうです。頻繁に人前で演奏しているプロの人でも、誰例外なく3日間まったく弾かなかったら、ウォーミングアップを十分にしてからでなくては人前で弾く気は起きないものです。

普段から1日数時間も鍵盤で指を動かしている人であれば常にスタンバイの状態でしょうが、多くの人はそんなに練習時間を毎日とれないでしょう。そういう人が本番でうまく弾けるためには、普段どんな練習をしていれば良いのでしょうか。

昨日のメールで、それまでハノンを一度も1〜60番まで通して弾いた経験がないというKさん(私とほぼ同年代、男性)が、いきなり思い立って60番まで「繰り返しなし」で80分かけて弾き通したというのを知りました。(Kさんすみません。メールの返信をするより先にここに書いています。)その後、2時間寝込んだと言いますが、さっそく充実感といろんな曲にチャレンジしたいというエネルギーが沸いてきたということです。すごいですね。でも手を壊さないでくださいね。

テンポをゆっくり、そしてあまりムキになりさえしなければ、誰でもおそらく100分以内(繰り返しなし)くらいで1冊通せると思います。自分流に休みながらでも良いので、1度皆さんもやってみると良いでしょう。弾き終わったときに必ず何かを発見すると思います。続ける場合は、やっているうちに所要時間がだんだん短縮されていくと思いますからだんだん楽になります。何もしないでテクニックに限界を感じて苦しんでいるよりは、一つの「かなり有利な賭け」となること間違いありません。

ハノンを60番まで通したという人の声を少し集めてみたくなってきました…。

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