昨日は朝8時前に自宅を出て京都へ。
演奏会場は、京都駅から大きな峠をいくつか越えて車で約1時間半近く離れた場所で、気温は市内よりも5度くらいは低いとのこと。それでも暑い夏に変わりはないので、暑さが苦手な私には少し挑戦的なイベントではありました。
山の中の自然に囲まれたとても良いところでした。会場は北山杉で作られたログハウスで、こういうシチュエーションでの演奏会は珍しいですね。普段と違った気持ちになれます。
そしてお客さんも埋まってリサイタルは滞りなく始まったのですが…。
窓を開け放していたのが運命の分かれ目でした。
1曲目のシューベルトを弾き始めた直後に、大きなくまんばちが会場へ乱入。(笑)
ピアノを弾く私の目の前を通り抜けたり、ぶんぶん言いながらお客さんへの攻撃も開始し始めました。前列のお客さんたちは蜂から目線をそらすことができず、おそらくシューベルトどころではない。何人かは蜂の攻撃に脅えているのが弾きながらもわかりました。ついに一人、最前列のお客さんが席を立って逃げたのがわかったので、「これは演奏を中断するべきかな」と思いましたが、なんとか1曲目を無事に弾き終えました。
面白いエピソードはこの後も続くのですが、とても長くなるのでやめておきます。猛暑とハプニングの中、とにかくバラキレフのトッカータやメトネル「悲劇的」ソナタも頑張って弾きました。
今日は、お偉いピアニストや先生方もたくさん来ており、またアドバンストな音大生たちも多かったようで、演奏会が終わった後に何人もの人の演奏が聴けて、とても良い交流会にもなったと思います。とても面白かった。こんなところでメトネルのソナタ=バラードやカプースチンの瞑想曲が聴かせてもらえたのは嬉しかったです。
そして最後には、同席されていたM.K.、M.U.両ピアニストがあの超絶技巧「くまんばちの飛行」を披露してくれて、お二人ともこの曲をレパートリーに持っていたのですね。今日はすごく楽しい一日でした。
演奏会終了後に写真を撮りました。
なぜTVカメラを持ったT氏がここにいるのかがどうしてもわからない…。