2月下旬発売と聞いていましたので、そろそろ店頭に並ぶ時期でしょうか。
以前ブログで少し触れましたが、辻井伸行君について書かれた最新刊です。
2005年のショパンコンクールの時の出来事を追いながら、これまでの彼の約8年間の歩みが振り返られます。本の内容に私が密接に関係しているのは当然とも言えますが、ところどころ彼を引き立たせるための役割としても登場するのはご愛嬌(どうぞどうぞ(笑))。文章も全体の構成も素晴らしく仕上がっています。
ショパンコンクールの1ヵ月の間、ワルシャワであった本当の出来事や、私が実際に感じたこと考えたことがこのような形で公開されるとは考えてもいなかったのですが、飾らないありのままの本来の辻井親子の姿が読み取れるという意味では、少し貢献できたかもしれません。
きっと彼が本当の本領を発揮するのはこれからの人生においてでしょう。
今、リサイタルの全国ツアーの真っ最中です。北海道のキタラ大ホールもあるし、まだいくつもあるようです。
私の気持ちは、この本の中の最終章に書いてあるとおりですが、これからもさらに大きく大きく、立派な芸術家になってほしいと願っています。
この本は心から多くの方にお勧めしたいです。
(3/1追記:出版社の諸都合で出版が延期になり、まだ書店に出回らないようです。)