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ハノンを全曲弾く必要は本当にあるのか?

ピアノの練習で、基礎トレーニングといえば誰もがまずハノンを挙げると思います。他の練習曲もたくさんありますが、ハノンはたしかに誰にも役に立つ練習曲の一つだと思っています。

ハノンはご存知の通り60曲あります。すべてを通して弾くと1時間半くらいかかります。この忙しい現代人に、はたしてそのような練習が本当に必要なのか?
ピアノを本格的にやっている人でも、毎日それだけの時間をハノンに充てるのは大変なことでしょう。なんと言っても忙しいのですから。ではどうしたら良いのか。テクニックがもっと楽に身につく方法はないのか。

世の中には、あまり苦労しなくても楽器を上手く操る素質のある人がいることはいます。ただ、自分の音楽を100%表現できないもどかしさ、また自分のテクニックに疑問を感じている人は、なんらかの基礎的なトレーニングがやはり必要になると思います。

何でも良いのですが、現状を打開するためには何か特別なアクションを起こす必要があります。それが、私の場合は大学時代に「ハノン60番を毎日通す」ということだったのですが、これを皆さんにそのままお勧めしたいわけではありません。
お勧めしたいのは、一つは、「限界まで挑戦してみる」ことと、もう一つは「一定の期間、あることを定期的に続ける」ということです。

英語の勉強でいえば、ある本を1冊丸ごと覚えるとか、英単語や英熟語を片っ端から全部暗記するということは、学生時代に一度はやったことがある人は多いでしょう。それが一番良い方法かどうかはわかりませんが、一度本気で取り組んでみることで体得できることがあります。時間を多く浪費しますから、はたしてそれだけの時間をかけた意味が本当にあったのか?と真剣に考えますし、また無駄な部分にも気がつきます。無駄だと思った部分とやって良かったと思える部分が明確にわかってきます。そして、もっと効率の良い勉強方法が見つかっていきます。

何でもそうですが、本気で取り組んでみないと決して見えない壁というものがやはりあるように思います。私の場合は、大学1年の8月頃に「夏休みに入るから1ヵ月くらいは続くだろう」と思って始めたハノン全曲練習でしたが、結果的には、あまりにも大きな効果がみとめられたのでやめられなくなってしまい、翌年の冬のスキー合宿でピアノが弾けなくて中断した3月頃まで、約7ヵ月半のあいだ一日も欠かさず続けることができました。そしてその経験が、今も役に立っています。

3 thoughts on “ハノンを全曲弾く必要は本当にあるのか?

  1. 先生のブログを拝見し、私も英語の勉強の為に電子辞書が欲しくなり、カシオさんのホムペを見ていましたら、ちょうどエクスワードの新機種が発表されておりました。
    すぐにでも欲しかったのですが、せっかく新機種が出るので、発売までもうしばらく待とうかなと思います。(でも新機種は高いかなぁ…)
    それと「コンサイス露和辞典」「コンサイス和露辞典」を収録した追加コンテンツも、3月中旬に発売されるそうです。
    まだちょっと先ですが、先生のカバンがもう少し軽くなりそうですね。(*^_^*)
    ご参考まで↓m(_ _)m
    http://casio.jp/exword/soft/lang_other.html#XS-SA13
    http://casio.jp/exword/soft/lang_other.html#XS-SA15MC

  2. 貴重な情報どうもありがとう。
    あと1ヵ月待てばロシア語辞書コンテンツを入れることができる新機種が出るということだったのですね。
    うーん、これは悔しい。
    でも、新機種はすごく高いから我慢するとしましょう。

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