本当に素晴らしい一日でした。
朝9時からリハーサルと準備開始。
ほとんど「出演者=スタッフ」という感じの手作りの演奏会でしたが、これだけ多くの人が集まって一つのものを作る難しさと楽しさ、いや、意外にもあれだけ個性の違う人たちが集まりながら、強い一体感を味わうことができた稀有なるコンサートだったと言ってもいいでしょう。
ご来場くださった聴衆の皆さま、本当にありがとうございました。
また演奏会にカンパをしてくださった方々、本当に感謝いたします。
会場一杯の聴衆の方々の演奏会に対する反応に、出演者はみな感激しました。
司会進行も含めて、すべて当日のアドリブによるところが大きかったですが、皆さんの協力が本当に助かりました。
そして、結果的には私も演奏できて良かったです。東京音大出身の石井理恵さんに共演していただき、カプースチンの未発表作品から、オーケストラのための「シンフォニエッタ」作品49(2台ピアノ版)より第3、4楽章を披露させていただきました。いかがだったでしょうか。
石井さんには大感謝です。まったく音源のない知られていない曲を、それも判読難解でミスも少々混じっている手書き楽譜から練習。この譜面だけを頼りに曲を起こしたわけですが、私の強引な超特急スケジュールによくついてきてくださったというか、引っ張り回してしまったと思います。でも彼女もさすがに本番に強いですね。
プログラム最後の村田有希さん&松本あすかさんの「マンテカ」も良かったです。
というか、こちらは完全に意表を突かれ、予想していなかったものが生み出されていて感動しました。カプースチンは弾く人によっていろんな魅力が出るものですね。誰かが、「カプースチンは、楽譜どおり弾けば、誰が弾いてもそれほど変わらないのではないか」と言ったことがありましたが、いやいや昨日の演奏会を聴くと、演奏者によって音楽の感じ方が何通りもあり、まさに多数の人間に触れる面白さが体験ができたと思います。
昨日の演奏会では多くの人が弾きましたが、同じ曲が二度弾かれることのないようにプログラムを構成しました。ですので、バラエティに富んだ内容にできたと思います。それはそれでとても良かったのですが、カプースチンは同じ曲でもまた他の人の演奏でも聴いてみたいな、という気持ちにさせられることも発見しました。
次回はもう少し発展した形でイベントを創っていきたいと考えています。
今回、とても多くの方々に応援をしていただきました。
名前と住所を書いてくださった方が50人以上もあったという嬉しい結果を受けて、昨日の出演者メンバーを中心にカプースチン愛好会を立ち上げることになりました。今後、いろんなご報告とともに、カプースチン関連イベントの告知やニュースなどを流していきたいと思っています。
そのリストを見てびっくりしましたが、昨日は京都や長野など遠方から足を運んでくださった方も多数いたようです。
カプースチンの祭典の成功を支えてくださった皆様、運営+多くの演奏者たちのパイプ役となってくださった不破さん、出演者の皆さん、聴衆の皆さま、お手伝いくださった皆さんに心からお礼申し上げます。素晴らしい一日をありがとうございました!