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「音楽とキャリア」

先日の話題とも絡みますが、最近読んでいた本の中から1冊紹介します。
音楽の道に進もうと思っている人にはぜひともお勧めしたい著書です。

今年8月に発刊された「音楽とキャリア」(久保田慶一著)というタイトルの本ですが、音楽関係者にはおそらく非常に共感できる内容で、音大生たちの参考にはおおいになるでしょう。「キャリアをデザインする」という観点から音楽の仕事を考えると、現実を冷静に正しく見なくてはいけません。学生のうちにはまだよくわからない部分についても詳しく書かれていて感動しました。これは非常に勉強になることでしょう。音楽と関わりつつ自分の将来を考えている人にとっては、一度は読んでおかなくてはいけない本だと思います。

例えば、「プロになるためには」「職業を選択するということ」「生涯学習としての音楽」…など、興味深いテーマについて客観的な事実に基づいて語られ、音楽に関わるさまざまな仕事について多方面からアプローチして、具体的にいろいろ考える材料が提供されていると言えるでしょう。

また、音大で学ぶ音楽に言及しているところで、先日ブログで紹介した東京音大のACTプロジェクト等についても書かれていたり、第3部の音楽に携わる職業のところで大きく紹介されている数人の中に、私がカプースチンのCD録音でお世話になったレコーディング・ディレクター坂元勇仁氏が取り上げられていたのも、偶然とはいえ私には嬉しいサプライズでした。

音楽に関する仕事全般や、音楽教育についても深く考えさせられる非常に良い本だと思いました。

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