Site Overlay

一人酔いしれた

今日はピアノ五重奏と、チェロの小品etc.の合わせがありました。
チェロは、N響の桑田歩さん。先日カプースチンを共演した桑田穣さんの弟ですが、私とは東京音大で同級生でもあり、実は彼とは過去に何度も共演しています。日本でも、そしてオーストリアやイタリアでも。

でも、今日は彼とはかなり久しぶりに会う、たぶん10年ぶりくらいなのでワクワクしていました。ところが、彼に「モスクワで会った時以来だね」と言われて突然記憶が蘇ったのですが、そういえばモスクワ音楽院の前の道端で偶然会ったような気が…。今日そのことを思い出しました。本当にボケています。2004年頃だったろうか、私が何度目かカプースチンに会いに行った折、彼もちょうどN響のモスクワ公演で来ていたところに偶然出くわして、しかも感動して握手を交わしたではなかったか。(あー、物忘れが激しい。)

今日は桑田ファミリーというか、ダブル桑田夫妻でなんとカルテットが出来てしまうわけなので、そこにピアノが入るだけでピアノ五重奏が出現します。そんなわけで、今日はこのスペシャルメンバーでシューマンのピアノ五重奏曲のリハをやりました。そして、久しぶりに演奏が楽しいと感じました。純粋に音楽に浸れて気持ちが良かったその訳は、きっと最近カプースチンの難曲ばかり弾いていたからでしょう。天国に還ったような息抜きでした。

クラシック音楽ってこういうのを言うのでしたよね。ここのところずっとカプースチン漬けだったので…。ときどき元の世界に戻るのも良いものです。今日は自分が弾いていることさえ忘れるほど、一人酔いしれてしまいました。幸せなことですね。

上にスクロール
Translate »