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7/11ショパン&カプースチン

ヤマハ銀座店の6階サロンで、7月11日(日)に「ショパンからカプースチンへ」というコンセプトでピアノ演奏法の発展について考える公開講座を企画しました。

詳細はヤマハ銀座店のイベントのページへ
こちら

この二人の作曲家の共通点は、多くの新しいピアノ作品を生み出すとともに、それまでになかったピアノ書法を樹立してピアノ音楽に多くの貢献をしたということです。

それにしても、曲のスタイルがあまりにも違う二人なので、この二人の作品の奏法を学ぶことで一体どんな変化が現れるのか?という疑問が沸く人もいるかもしれませんが、例えばやはりショパンが本当の意味で上手く弾けるなら他の作曲家の曲はそれほど怖くないはずですし、またカプースチンが弾けるなら、それを逆に利用して、技術的に難しいものでもロシアものに限らずロマン派の作品まで遡っても弾きやすくなるようなヒントがたくさん入っていると思うのです。

この二人の作曲家は、ともにピアノに強い愛着を持った作曲家で、きっと他の楽器ではどうしても自分の芸術を正しく表現できなかったのでしょう。ピアノって素晴らしい楽器だなということをあらためてこの二人の作曲家を通して知り、ピアノの表現力の可能性について深く考えを巡らせてみたいと思っています。

ピアノの上手い人は、良い音を出します。おそらく「タッチ」が良いのです。音の出し方をよく知っているというか、その音楽のスタイルや流れにふさわしい音を出します。そして、その「音」は、タッチによってももちろんですが、テンポの扱い方や流れの感じ方によって実は変わって聞こえてきます。リズムの感じ方によっても変わります。音色というのは、実はそうして生まれてくるものです。そうでなかったら、楽譜どおり弾いたらみんな同じ演奏になってしまうはずですが、現実には弾く人によってまったく違う音が出ているように聞こえます。

そのあたりの秘密を解き明かすために、ショパンの演奏法やカプースチンの音楽の捉え方を紹介しながら、ピアノ演奏に役立つさまざまなヒントを、今までになかった切り口でこの講座で公開してみたいと思っています。

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