一昨日、待ちに待ったカプースチンのイベントを「ひまわりの郷」ホールで開催できました。

例年行っていた「カプースチン祭り」ですが、昨年5月の公演はコロナで中止となったため、このようなイベントは2年ぶりとなりました。今回は通常よりは縮小された形ではありましたが、横浜のホールに場所を変えて無事に終えることができました。
第1部では、12人の奏者がそれぞれの素晴らしいカプースチン演奏を聴かせてくれました。よく知られたカプースチン曲以外に、普段あまり弾く人の少ない作品を披露してくださった方もいて、とても興味深いコンサートだったと思います。それにしてもやはり生演奏は良いですね。
第2部では、今回初の試みとしてカプースチンの音楽や演奏法(練習法?)などについて少し深く語ってみようということで、4人によるトーク・セッションを前半に40分、そして後半は私が短い解説を交えながらのミニ・リサイタル30分をさせていただいて、オール・カプースチンの3時間半ほどのイベントが無事に終了しました。お客さんも期待していたよりもずっと多くいらしてくださり、ニコライ・カプースチンの音楽に触れる充実した時間を皆さんと一緒に過ごすことができたように思います。
私がこの日演奏したのは、比較的珍しい作品から『ファンタジア』作品115、『ピアノソナタ第17番』より第3楽章、『ムーン・レインボー』作品161、そして『ピアノソナタ第2番』より第2楽章の4曲です。
トークは伊石有里さん、植松洋史さん、嶋村等さんというカプースチンについてなら何時間でも喋ってくれそうな人材(当日はお三方とも第1部で素晴らしい演奏を聴かせてくれました!)にご協力をいただいて、当初40分予定のトークが50分にもなってしまいました。でも本当に楽しかった!

このような機会は本当に貴重だと思いましたし、時間が足りなかったくらいですので、またぜひ続きをやりたいと思っています。また、他のいろんな方々にもこうしてカプースチンのお話を聞いてみたいと思いました。
翌5月3日(昨日)には、サントリーホールで4人のピアニストによる競演のイベントがあったはずで、こちらは無観客配信で行ったようですが、紀平凱成君もカプースチンを弾いて視聴者を魅了したようです。おそらく全体としてすごく魅力的なコンサートだったことと思いますので、私もアーカイブ配信でこれから視聴しますが、こちらのコンサートの感想も書きたいと思っています。すでに反響も大きかったという情報も入ってきていますし、イープラスさんがきっと詳細なレポートをしてくれるでしょうから大きな話題になるのではないでしょうか。