国立音大でカプースチンの「24の前奏曲」Op.53全曲を学生たち12人で演奏するというイベントがあったので聴きに行きました。この時期は芸術祭、いわゆる文化祭の期間です。この音大へ足を運ぶのはかなり久しぶりだったので時間の余裕を見て行ったらずいぶん早く着いてしまいました。「なるほど、お祭りやってるなー」と周りを見回しながら音楽の鳴ってくる方に足が向いたので、建物の中に入ってみました。すると、「モダンジャズ研究会」と書いてあり、学生たちが生で演奏をやっていました。受付の前には無防備にも山下洋輔氏がニコニコして立っているではないですか。学生と一緒に写真を撮られたりしている。この顔を見るのはそういえば今年の彼のニューイヤーコンサートを聴きに行った以来だなーと思いながら、なぜここにいるかと考えるとどうやら午後4時から彼が出演するということらしい。それにしてもこんなに早い時間に…と思っていたら中に入っていって学生たちの演奏を聴き始めるので、私も吸い込まれるように入場して(笑)30分ほども演奏を聴きました。あとで聞いたら、この音大の学生たちを指導しているということなのですね。彼の指導を受けた学生たちは確かになかなか上手かったです。
さて、ジャズ研に入り浸っている暇は残念ながらあまりないので、すぐにカプースチンの演奏会場の建物へ移動。やがてこちらも演奏は始まりました。24曲全曲、1曲も欠けることなく12人のリレーで学生たちは見事に全曲を披露してくださいました。他の音大からの助っ人も数人いたようですが、技術の高い人や個性的な解釈もいろいろあってこちらも良い勉強になりました。久しぶりにくつろいだ気分になれたので来て良かったと思いました。喫茶「カプ」ではロシアンティーをいただきました