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カプースチンピアノ協奏曲初演

昨日の演奏会が無事に終わりました。
お越しくださった方々、本当にどうもありがとうございました!
石井理恵さんソロの2番はおそらく作曲者本人の演奏以来の初ライブでしょうか?!
私が弾いた4番もL.アンゲロフの世界初演のあとの最初のライブとなったのだと思います。そういう意味でやはり日本初演の価値はそれなりにあったかと思います。二度とないですから、そんな歴史的な場に居合わせてくださった聴衆1000人ほどの前で演奏できたことは本当に嬉しいことです。すでに「もう一回聴きたい!」という嬉しいことを言ってくださる人もいて、本当にこんな名曲、次に演奏されるのはいつなのだろう?と思うと、CDに録音するなり、テレビやラジオで当たり前に聴かれるような機会を作らないといけないと思います。それはこれからの仕事ですね。

ところで今回のこのコンチェルト、本番1週間前の初合わせのあと次にオケと合わせたのは本番前日のみ。しかも制限時間は各1時間ほど。結局前日は家に帰ってからも一人で夜遅くまで練習して深夜に突入。その後、これはいつも本番前夜の日課なのですが、暗譜を頭の中でさらうというのをやります。つまり夜中の間にも寝ながら曲の最初から最後まで純粋に頭の中だけで全部の音を指使いまで含めてさらう、というのを実行します。これはすごく集中力を要します。
ところが、頭が冴えてしまってこれがエンドレスで続いてしまい、なんと朝まで眠れなかったのでした。そして気がつくと夜が明けてきて、そのまま本番当日。ほぼ寝てないのにそのまま起きて朝ごはんを食べて午前中も最後の練習。そして出かける時間が来たので、本番の準備をして会場へ。着いてすぐにゲネプロ。そしてこのあと本番までの間に5分でも良いので仮眠を取ろうと思っていたのですが、終始興奮気味で(曲のせいか?笑)これもできずにそのまま開演のベル。結局40時間ほど起きっぱなしの状態で本番を弾き切りました。
自分でも恐ろしい体力がついたものだと思います。


指揮者とソリストで終演後


門下生たち

大学の門下の学生たちがこぞって来てくれて、こういうのは有難いですね。こんなに集まってくれる演奏会を東京でやったのが久しぶりだったのだろうか…。新鮮に嬉しかったです。
ほかにも思わぬ人たちが駆けつけてくれて、これまた本当に嬉しかったです。

そして今日はすでに福岡入りしています。
明日は朝から気持ちを切り替えてコンクールの審査です。表彰式を待つ間に私のミニ講演会もあるそうで、さあ何を話しましょうか…。頭の休まる時がありません。

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