紀平凱成（きひらかいる）君のオリジナル曲（ピアノソロ曲）がついに楽譜になりました。
ヤマハから3月27日に発売されることが決まりました。
作曲家としての正式なデビューと言っても良いかもしれません。
これまで書き溜めてきて、そしてCDにも録音されてきた曲の中からまずは3曲を厳選したミニアルバムです。私も彼の曲には強いオリジナリティがあるのでずっと注目して応援してきました。今回の楽譜出版に際しては運指入れなど含めて監修してサポートしたので、彼独特の音の使い方やパッセージなども、初めて弾く人にとって弾きやすくなるような視点で客観的にも良いものが出来上がったのではないかと思います。
1曲目の『Fields』という曲は、CDの冒頭を飾る曲でもあり、凱成君らしく明るいテーマと未来へ向かうような推進力を持った曲。2曲目のノクターンのような始まりを持つ優しい曲調の『Songs over Words』を挟み、3曲目の『Winds send Love』は最も早く作曲された曲で、私の中では凱成君そのものを表わすテーマソングのように位置付けている曲です。どの曲もキャッチーです。
もちろん本人が曲に込める意味はまた違うと思うので、それは楽譜にも書いてあると思いますが、それぞれの曲のインスピレーションを探るのは面白いものです。とにかく創作力というか音楽へのエネルギーの強さが感じられ、常に曲がどんどん生み出されていくので、今後の創作活動にも期待が持てるでしょう。まずは最初のお披露目という感じですね。楽しみにご注目いただければと思います。