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カワイ名古屋での講座(20日)を終えて

私にとってはおなじみの場所、カワイ名古屋のコンサートホール『ブーレ』にて、今回は「エチュード(”練習曲”)」をテーマにした公開講座をさせていただきました。

数年前からは名古屋の講座でも一部公開レッスン形式を取り入れさせてもらっています。ここの名古屋のカワイさんにはもう長くお世話になり続けています。
私の講座では、なぜかカプースチンの作品に関する部分がどこかに必ず含まれてしまう、という特徴が出てきました。(笑)
講座のテーマがロシアものというわけではなく、例えばバロックや古典派を中心に置いた内容であっても、あるいは今回のようにエチュードが中心であっても然りです。極端な場合は、初級者向け講座にも出てくることがあります。

でも、公開レッスンでもカプースチンが扱えるようになってきたのは、結局カプースチンを弾く人が多くなってきたという証拠なのでしょう。
この夏、ちょうど今年のピティナ・コンペティションも無事に終わったところのようですが、コンクールの全国大会を聴いた人の話によると、グランミューズ部門のD部門(連弾)ほか、Jr.G級、G級、そして特級にまで(?)カプースチンの楽曲をプログラムに取り入れたコンテスタントがいたということです。その中には才能あふれる演奏も数多くあったようです。だから、ニーズは今後さらに大きくなってくる可能性もあるかもしれません。

さて、私の今回の公開講座ではチェルニー50番やリストを弾いてくれたモデル奏者もおりまして、広範囲だったのであまり深くは入れなかったのですが、エチュードをそれぞれ「芸術的に」演奏するためのヒントは提示できたかな、と思っています。各曲(エチュードも)をどのように捉えるかで、曲に対する考え方も扱い方も、演奏そのものもガラリと変わってくるということをお伝えするのが一つの目的でした。

PTNAピアノセミナー対象講座として受講された方々も多くいらして、十数人の人が講座の内容をまとめてくださり感想を書いてくださったのですが、それを読ませていただくと、どのように公開レッスンの内容を受け止めてくださったかが分かり、こちらもとても勉強になります。私が担当する公開講座でこれまでも何度か経験しましたが、これは良いシステムだと思います。

ほんのつかの間ですが、自然の中でエネルギーを充電し直してきました。


見えているのは芦ノ湖

今年の夏はまだまだ暑そうですから、もうひと頑張りですね。

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