一昨日・昨日の2日間はフランスピアノコンクールの審査に行ってまいりました。
日仏文化協会のある建物の1階がコンクール会場となる汐留ホールです。
ここで二日間にわたってプロフェッショナル部門、成人一般の部、子供部門A・Bの4つの部門のコンクールが行われました。
審査委員長がパリのエコール・ノルマルのヴェロニク・ボンヌカーズ先生で、他には私はおそらく直接会うのは初めてでしたが藤井一興先生と末高明美先生とも審査をご一緒させていただきました。
パリへの留学の機会を与えられたり、将来フランスへ留学したいと思っている人には嬉しい賞が与えられるコンクールで、特にレパートリーにフランスものを弾くなどの制限はないのですが、明らかにフランス好きの人たちが多く集まっていたように思います。遠方から参加された方も多かったようです。
そういう意味では、東京で行われるコンクールとしては国際性の強いコンクールであり、かつアットホームな雰囲気と参加者たちを尊重する雰囲気がありました。審査員からのコメント用紙が全員にあとで郵送されるということですが、大きな紙にぎっしり書かれていたように思います。私もたくさん書きました。
どの部門も演奏のレベルが高く、ものすごく準備をきちんとされて臨んでいた人も多かったように思いました。才能も多く集まってきていたと思います。
まだ第2回ということで、感触としてはかなりニーズが高いように思えたので、コンクールとして今後ますます発展していくのではないかと思いました。
私自身も実は子供の頃からフランスに憧れていて、それを象徴するさまざまな行動をとっていた時期もけっこう長かったのですが、なぜか留学はドイツ語圏のウィーン。そしてカプースチンが好きなので今はロシアもという感じで、結局ピアニストのレパートリーに重要と思われるドイツ、オーストリア、フランス、ロシアとバランス良く関わっている感じです。
昨日はボンヌカーズさんとカプースチンのことでたくさん話ができたのが意外でした。フランスでもカプースチンはもうずいぶん演奏されているようです…。



