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ハーバード大学は「音楽」で人を育てる

久しぶりのブログ更新になりました。

このタイトルの新刊本を紹介したいと思います。
たとえ著者の菅野恵理子さんが私の知人でなかったとしても、この本の内容は音楽を学んでいる日本人には広く知ってほしいと思いました。
それにしても菅野さん、スゴイです。アメリカでこれだけの取材をしていたとは。
アメリカでは、音楽学科が設立されたのが一番古いハーバード大学を始め、有名な大学ではどこでも音楽を学べる環境にある、それもかなり本格的に学べる環境を持っているというのは、日本人にはすぐには理解できないことでしょう。現在のクラシック音楽の歴史はもちろんヨーロッパから始まったわけですが、アメリカでも音楽を大学で学ぶことの重要性が理解されていった歴史的経緯がこの本でかなり詳しく分かったし、音楽というものがそもそも古代ギリシャやローマの時代からどのように扱われてきたか、現代でもリベラルアーツを学ぶ意味と、古代から中世を通じて音楽が教養として学ばれ、それが現代にも継承されて違った形で今も発展し続けているということを再認識しました。芸術(音楽)と人間との関わりは思っていたよりもやはり深いのだということをあらためて思い出させてくれます。

日本の大学では、「芸術」」はまだまだ他の学問と分離している感がありますが、欧米では根本からそうではなかったのだということが腑に落ちます。日本とは環境や考え方が全然違うのですよね。もちろんアメリカでは大学によって、音楽をどのように学ぶかはいろいろです。本当に多様な考え方があって、大学ごとに特色がありますが、一概に言って、理論においても(教養としても)、演奏に関わることにおいてもレベルが非常に高いと思われるし、芸術への理解というものが根本から違うように感じられます。例えば、高校で音楽的な活動をしていたことが大学入試や就職する際にも考慮されると言います。スタンフォード大学やプリンストン大学では、願書と一緒に芸術に関する補足資料を提出することができるというわけですが、こんなのも日本ではまだまだ考えられない感覚だと思います。

この本の内容からいろいろ考えることはまだあるのですが、また思いついた時に書きたいと思います。

今日は、ついさっき札幌に到着したところで、明日から2日間コンクールの審査です。このブログを書いていてふと思い出したのですが、上の本の著者である菅野恵理子さんと初めて会ったのが札幌でした!あの時もピアノのコンクールの時で、当時から英語ペラペラの菅野さんが通訳も兼ねて外国の教授への付き添いでピティナから派遣されて来たのだったと思います。懐かしい…。

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