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サンクト・ペテルブルクに来ました!

こうしてカプースチンに会いに来るのもなかなかできることではないので、毎回この瞬間をとてもとても特別なものに感じます。現在ではもうあまりいろいろ人が訪ねてくることを夫妻は望んでいないようですが、私が訪ねるといつも暖かく迎えてくれるので本当に嬉しいことです。

彼の作品についていろいろ見せていただきましたが、新しい作品もピアノソロの曲がまた生まれましたが、古い作品でも実は私がまだ目にしていない楽譜があったのです。それは、「シンフォニエッタ Op.49」のオーケストラ版のスコアなのですが、今回それも引っ張り出してきてもらって見せていただきました。この曲は、連弾ピアノ版ではもう皆が弾くのでポピュラーになりましたが、まだオーケストラとピアノによるオリジナルの編成での演奏は誰もやっていないと思います。「これも弾いてね」とカプースチンは言うのですが、いつ実現することか…。でも、オーケストラ版では明らかに新しい響きで新鮮な曲に聞こえることでしょう。「音楽はまったく同じだよ」とカプースチンは言いますが、ソロ・ピアノパートが意外にも低音のメロディを弾いたりする箇所も多く、なるほどこれは面白いと思いました。また、コンガやボンゴ、もちろんドラムもずっと入って演奏しているので、とても楽しい響きになることが想像されます。ピアノ版ではオケの響きのイメージがなかなか作れないと思うので、このスコアは貴重ですね。

一昨日は、帰り際に家内はカプースチンと握手をしたところで号泣してしまいました。なんだか、せっかく会ったのにまた日本に帰らなければいけないのが私もとても悲しかったです。

さて、そして昨日はモスクワからサンクト・ペテルブルクへ移動しました。サプサン号という特急列車で4時間10分ほどの所要時間です。新幹線よりは遅いと感じましたが、乗り心地は良かったです。

実はサンクト・ペテルブルクに来るのは私も初めてです。モスクワよりもさらに北に位置していますから、夏が近づくに連れてどんどん日が長くなります。昨日は夜8時を過ぎてもまだ外は明るかったです。

さて今日はまたここでスペシャルな人と会う予定です!

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