音楽祭期間中は、毎日レッスンと練習、そしてほぼ毎日13:30からと18:00からと21:00からコンサートが入っていて、プログラムはコンチェルトが一番大きなもので夜の部になりますが、他にソロ、室内楽…と盛りだくさんな内容でやっています。出演者もさまざまで、参加者の国籍はおそらく20は超えるでしょう。生徒たちはもちろんのこと、教授陣たちもほぼ全員が演奏家なのでコンサートは飽きることがありません。
昨日は夜9時からの演奏会で私が日本から連れて来た4人の学生のうちさっそく2人がコンチェルトの本番を終えました。リハーサルは当日の朝1度だけ。会場はSala dei Notari。ここはピアニストのミケランジェリも気に入っていて演奏していたホールだとか。昨日は2人とも素晴らしい演奏をしてくれて本当に嬉しかったです!

大高芹菜さん(高2)がモーツァルトの第26番『戴冠式』の第1楽章、渡辺美月さん(大3)がシューマンのコンチェルトの第1楽章を弾きました。
こんな大舞台で多くの聴衆の前で、そして素晴らしい響きのホールで最高のオーケストラと共演できる機会は滅多にないのではないかと思います。これに出演できることが、ピアノの参加者たちにとってはこのペルージャ音楽祭(MFP)の特筆すべき特権と言えるかもしれません。実は昨年はオーディションをしてから演奏会という流れでしたが、今回はそれ以前のようにまたすべての学生がアーテイストとみなされ、この音楽祭に紹介されて参加を許された人は全員コンサートでコンチェルトを弾くことができるようになりました。
今回日本からピアノで参加したのは私が連れてきた学生たちだけのようですが、神戸女学院大学学長でもある声楽の斉藤言子先生が声楽の学生さんを8人ほど連れてきて参加しているので、日本人の学生たち同士で日本語も喋れて楽しくやっているようです。ピアノは今後毎日必ず誰かが本番というようなスケジュールなので、充実した日々を過ごしています。ペルージャは相変わらず涼しいです!


