昨日は、長年の私自身の夢でもあったカプースチン作曲ピアノ協奏曲第3番の初演が実現しました。
関係者の皆様方、本当にありがとうございました!
そして、ご来場くださった満員の聴衆の方々にも心より御礼申し上げます。
語りたいことは山ほどありますが、まだ2日後に少し大きな本番を控えていますので、簡単にご報告だけ。
これだけ大きな企画を東京音楽大学のA館100周年記念ホールという舞台で成功させることができたのは感慨深いです。東京音大のホールでカプースチンのまだ世界の誰も聴いたことのないピアノコンチェルト、それもあれだけの名曲を鳴り響かせることができたことにある種の誇りを感じます。演奏してくれた東京音大の学生たちの皆さん、エキストラで来てくださった奏者の皆さん、指揮者の曽我さんほか、企画してくれた芸術祭コンサート部署の皆さん他のスタッフの学生たち、本当に皆さんに感謝です。なかなか簡単にできることではなかった企画だったと思います。(実際、作曲されてから31年間誰にも演奏できなかったのですから。)
カプースチンのピアノ協奏曲第3番は間違いなく大傑作だと思います。
さっそく私はカプースチン本人に今朝メールで昨日の報告させていただきました。何とお返事が来るだろうか…。
すでに多くの人から反響をいただいていますが、私自身も「また聴きたい」です(笑)。
スポンサーさえいれば再演はいつでも可能であると思います。そして私もやっぱり「また弾きたい(笑)。」 あとはこの音楽を本気で広めたいと思ってくれる人がこれから出てくるかどうか。
考えてみれば今回、芸術祭企画とは言え、入場無料でこれだけのことをやってしまえた東京音大の学生たちはすごいと純粋に思いました。本当にもったいない…と当事者の一人である自分で言うのもおかしいですが、でも本当に素晴らしい曲なので…、カプースチンにも私は「この曲は本当に奇跡です!!!」と何度もメールに書いて送っているのですが。
カプースチンという天才作曲家を正しく紹介するためには、まだまだいくらかの時間と熱烈な協力者が必要かもしれません。
一つ朗報。
ヤマハミュージックメディアさんが、今回のコンチェルト世界初演をきっかけに私にカプースチンに関する取材をしてくださり、ヤマハのサイトで取り上げてくださいました!是非お読みいただければ幸いです。
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明後日、11月9日(水)は19:00より、日暮里サニーホールでベルギーの室内楽団との共演でカプースチンの『ディヴェルティメント』を弾きます!これもおそらく日本初演。
チケットまだありますので、ぜひお越しください!



