ほぼ1年がかりでようやく書き上げました!
作曲家ニコライ・カプースチンについての本です。すでにAmazonや他の多くのサイトで告知が始まっているようですので、まずは近刊のこの著書をブログでも紹介させていただきたいと思います。
200ページ強の本を1冊書き上げるのにずいぶん時間がかかりました。
本の表紙デザインはけっこう気に入っており、カプースチンの写真入りの帯を取り外すと、ピアノの鍵盤にゴールドのスポットライトが当たっているという仕掛けになっています。
実は、この本を書くためにカプースチン本人と過去にやり取りしたメールをすべて読み返していたのですが、なぜか読んでいて何度も涙が出てきました。その理由は、カプースチンの文章にあふれる優しさにあらためて触れたということもあるし、私のどんな面倒な質問にも丁寧に答えてくれて、作曲家カプースチンの人間的な面にあらためて感動したからでした。
また、自身の作品に関しての話や、彼の芸術観や作曲家あるいはピアニストとしての高い見識にも触れました。それは本当に勉強になることばかりでした。
カプースチンから学んだことのすべてを1冊の本に書くことは不可能でしたが、少しでも多くの人にカプースチンの音楽と人間の魅力とその秘密を伝えたいという願いをこめて書きました。カプースチンはすでに人気の現代作曲家ではありますが、この本が出ることでますますこの作曲家が音楽界に確固とした存在として認識されることと思います。
Amazonによると発売日は8月26日のようです。まだこの本が皆さんの手元へ届く日は少し先になりそうです。どうか楽しみにお待ちいただければと思います。
この本を書きながら、あらためてカプースチンと日本のつながりは深いなーと感じ入りました。カプースチンの音楽が世界に広がることに、日本人が果たした役割も相当大きかったかもしれないな、とも思います。
