今年の後半期は久しぶりに(?)コンクール審査の仕事がけっこう入っています。
比較的大きなコンクールとしては、日本では第3回目となる「JAPAN PIANO OPEN国際コンクール2023」が8月末~9月初にあります。

このコンクールは、約1年半かけて日本(東京)を含む世界の14の大きな都市で順番に行われるもので、各都市のコンクール上位入賞者が来年ドバイで行われる世界大会への出場権を得ることができるというものです。この日本大会の入賞者への賞金だけでも18,000ユーロ(約280万円)が用意されており、けっこう規模の大きなコンクールであることがわかります。コンクール課題曲は予選が25分、本選が50分以内のほぼ自由なプログラムで、35歳以下国籍問わず誰でも出場できますが、本選にアレクセイ・ショー(キエフ出身、マルタ島のオーケストラと活動していた作曲家)のピアノソナタを弾かなければいけないという条件だけはあります。申し込み締め切りまでもうすぐなので、挑戦したいと思っていた人はぜひサイトを確認してください。(上記、チラシの写真をクリックするとリンクします。英語サイトからの申し込み。)
このコンクールは当初は本選をマルタ島で行なっていましたが、コロナなどの影響もあり、前回より本選会場がドバイに変わりました。ちなみに前回のドバイ世界大会での優勝者はミロスラフ・クルティシェフ(チャイコフスキーコンクール最高位)でした。
さて今年は他にも審査に参加することになっているコンクールがいくつかあります。
ここ数年にわたって毎回関わらせていただいている川口市青少年ピアノコンクール、最近新たな縁ができたフレッシュ横浜音楽コンクールやKピアノコンクール、10月には大阪で行われる第2回PARA国際音楽コンクールというコンクールの審査にも招聘されました。あとその後はバッハコンクールなども入ってきます。
この状況だと、まだ「カプースチンコンクール」を創設する余裕はなさそうですが、いずれは多くのピアノ学習者に望まれる一味違った特色のあるコンクールが生まれると良いなと夢見ているところです。