昨夜、辻井君はパリでの大きなリサイタル公演を無事に果たしました。
昨日はパリのシャンゼリゼ劇場(1905席)で20:00開演の「辻井伸行リサイタル」。
定刻より5分ほど遅れて開演し、昨年に続いて2回目の今年のパリ公演も無事成功裏に終わりました。
すでにピアニスト辻井の名前を知っている聴衆も多かったことと見え、開場と同時に多くのお客さんが集まりました。もちろん地元フランスの聴衆がメインですが、パリ在住の日本人のお客さんもかなり集まっていたように思いました。
昨日のプログラムはフランス作曲家の作品が中心に組まれました。サティから始まってドビュッシー、ラヴェルが前半、後半はショパンのスケルツォ全4曲。最後には、聴衆の拍手に応えてアンコールを3曲弾きました。
アンコールは『月の光』と『別れの曲』という定番曲に挟まれて、(私としては「やはり出たかー!」という感じでしたが)2曲目に弾いたカプースチンのエチュード(Op.40 No.1)ではパリの聴衆も大いに沸きました。
フランスの聴衆の前で堂々とこれらのプログラムを弾きこなしたこともすごいと思いますが、8時間の時差がある日本から到着して2日目の夜の公演(通常は一番疲れが出てとても眠くなる時間帯だと思います)で、これだけの体力と精神力を持ってこれほど大きな本番をこなすことは誰にもできることではないように思いました。お客さんも大満足だったと思います。
終演後、私が楽屋に駆けつけると、このコンサートを聴きに来ていたミシェル・ベロフ氏がちょうど辻井君にお祝いの言葉を言いに来ているところでした!
その後は、辻井君に挨拶をしたい人々の列がいつまでも続いていました。
まずは演奏会の大成功、本当におめでとうございました!
スタッフの皆さま方にも感謝です。