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NHK全国学校音楽コンクール

今日、NHKホールへ行ってきました。

今はもうあまり「合唱」を聴く機会は滅多になくなりましたが、今日のNHKコンクールの全国決勝大会だけは、テレビの生放送で見ずにわざわざ足を運んで観に行ったのには訳があります。「高校の部」を全部聴きましたが、そこに今回、私の母校の北海道旭川東高校の音楽部(=合唱部)が出演するからです。私はこの音楽部のOBなのです。「全国大会」に出演できるということは「全道大会」で1位を取ったということ(北海道で1番ということ)を意味しているわけで、これは我が部の念願の快挙だったのです。

東高音楽部の長い歴史の中で、地区大会さえ勝ち残れない時代が続いていたとき、それを初めて破って、しかし悔しくも全道で2位を取ったことはありました。これが実はけっこう遡るのですが、何を隠そう私がこの音楽部で指揮者を勤めていた現役時代のことです。この部では伝統的に、先生ではなく、部員の中から「学生指揮者」を選出して生徒たちだけで音楽を作っていくという習慣があり、私は2年間はテノールで歌っていましたが、最後の1年間は指揮を担当していました。そして、皆で全国制覇、東京へ行こう!とNHKホールの舞台に立つ夢を描いて練習に励んでいたことを懐かしく思い出します。本当に充実した毎日を過ごしました。今思い返してみても、自分の中で一番輝いていた青春時代でした。

そして実は今回ようやく、全道で「2位」の時代から二十数年目にして全国出場を果たしたわけで、これはかなり感慨深いものがありました。アナウンサーとともに司会を務めていた矢口真里さんの元気な声で「次は北海道旭川東高等学校の皆さんです」と名前(高校の)が呼ばれたときに、私も涙が出そうになったくらいです。
実はこの音楽部、OBも含めてみな純粋で思い入れの強い仲間ばかりで、私のほかにも何人も応援に駆けつけていました。けっこう結束が強いのです。終演後に行なわれたホテルの大広間での「ご苦労さん会」にまで参加してしまいました。なんと数百人が集まり(かなり遠くからも駆けつけてきた人あり)、思わぬ懐かしい仲間たちにたくさん再会できてとても嬉しかったです。

出席したからには壇上のスピーチに引っ張り出されるのは仕方がない、ってな感じのOBが私以外にも数人あり。出演した現役の生徒さんたちとは、もう信じられないほどの隔世の感がありましたが(なんという歳月が経ったことか!)、しかし豪勢な会となりました。

最後には現役生徒たちから歌のプレゼント(まだ歌うのか!(^^))、そして、会場の数百人全員で「旭川東高校歌」まで歌うという救いようのないほどの盛り上がりで、しかも私がピアノ伴奏をするという珍事件もありました。でも本心はとてもとても楽しかったです。本当に皆さん今日はご苦労さまでした!と言いたいです。

(帰りの電車の中では、数十年ぶりに記憶からよみがえった「校歌」のメロディーが頭に鳴りっぱなしで、家に帰ってきてからもまだ鳴っております(^_^.))

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