先週ヨーロッパからレコーディングや音楽祭の仕事を終えて帰って来たばかりの辻井君は休む間もなく次のツアーで全国を回っていて、今現在はヴァイオリンの三浦文彰さんとのオケでベートーヴェンのコンチェルト公演をやっている最中です。
ということで、私は運良くも昨日の旭川公演を聴きに行くことができました。

旭川は東京より温度が10度は低いというイメージでしたが、実際には昼間はかなり暑かったです。

昨日の会場は私にはお馴染みの旭川市民文化会館大ホールで、昨日は満員の聴衆の中、二人のソリストがメインになったコンチェルトのコンサートでした。最後の辻井君のアンコールの『月光』第3楽章を弾いた後はブラボーの嵐で、大ホールが最高潮に盛り上がりました。
ヴァイオリンもピアノも最高の演奏だったと思います。私はロビーで数人に声をかけられてお客さんの数名と話をしたりしたのですが、旭川にも辻井伸行ファンがたくさんいる(ひょっとしたら少し離れた場所から来られた人も?)ということがわかりました。
終演後はもちろん楽屋を訪ねましたが、昨日は写真は一枚も撮らず…。
旭川市民文化会館大ホールは、なんと私自身が高校時代から時代を超えてこのステージで合唱を歌い、指揮をし、講演をし、そしてもちろんピアノで何度も出演したことのある思い出深い場所でもあります。つい3年前にもHBC音楽塾での講演と演奏もしました。さすがに老朽化しているとは思うのですが、修復工事をするとかしないとか…、噂ではそんな話を聞いた記憶があった気がしますが、昨日は少なくともまだ以前のままでした。私が知っているだけでおそらく50年(?)は経っていると思います。でも響きは昔のまま、良いホールですね!
昨日の夜のコンサートの時間は旭川市民の人たちにとってもきっと特別なものだったのではないでしょうか。そして今日は札幌公演があるはずです。
それにしても今年の辻井君は傍から見ているだけでもいつになく(いや、いつも通りに?)本当に忙しそうです。もう昨日は最高潮にパワフルで音の美しいベートーヴェンを聴かせてくれました。
ベートーヴェンと言えば、ドイツ・グラモフォンからの新しいCDリリースも(まだ少し先でしょうが)楽しみですね。
また辻井君とはゆっくり会いたいと思っています。
