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「東京烤鴨」現代曲コンサート聴きました~雑感


出演者(作曲者)の一人で私の元生徒でもあった学生からこのコンサートを教えてもらい、昨日の夜は清瀬けやきホールで聴いてきました。

せっかくですので少々感想とともにご紹介しておきます。

チラシに、集まれ!日本と中国の作曲家たち!と書いてあるとおり、昨日の作品の作曲家はおもに日本と中国の現役の音大生、そして大学院卒業生のような経歴を持つ若者がほとんどだったと思います。しかもほぼすべてが新作で、つまりは誰もまだ聴いたことがなかった曲ということになります。もちろん作品のほとんどは不協和音が主だった言語であったと言えますが、そればかりではない、やはり多くの新しい要素が入っていたように思いました。編成は様々で、ドラムセットはプログラムの半分以上で活躍していて、もちろんピアノも大切な楽器の一つ。曲によっては弦楽器のヴァイオリン、チェロ、管楽器にはクラリネットも加わりました。なので全体としてはカラフルな音楽会でした。(曲が変わるごとにセッティングが大変そうでしたが。)

昨日演奏された作品を作曲したのは現代の若い作曲家たちです。演奏した人たちも現役の俊英アーティストたちです。私が大学でピアノを教えていた(附属高校と大学院で)ことで関わっていた生徒が2人もいたので興味を持って聴きました。全体としては、一昔前であれば「前衛的な」と言いたい要素がいろいろ感じられましたが、現在ただ今の新しい音楽として多くの刺激を受けました。

個人的に最近は、作曲家(作曲科で学ぶ)の学生たちと触れることがなぜか多くなってきた気もするのですが、これだけの熱量で音楽に向かう若い人たち、しかも多くの仲間たちとの交流や演奏や創作でのコラボや意見交換、刺激を交えての活動はやはりこれからも気をつけて注視していきたいと思いました。

新しいものの評価をするのは難しい面もありますし、その音楽に一度触れただけではすぐには理解できないものも確かにあります。でもその中にあるエネルギーだけはしっかり感じ取って、得られるものがあれば吸収していきたいものですね。

昨日は台風のために遠くから来れない人がいたようで(出演者も含め?!)演奏できなかった演目もあったようでした。それは残念でしたが、彼らはまたどこかで演奏して、例えばネット上で配信するなど、何らかの方法で伝達していくことでしょう。今後の活動も楽しみにしたいですし、また一人ひとりの作曲家と演奏家たちにも注目していたいと思います。

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