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特級ファイナルinサントリーホール聴きに行きました!


私は毎年この時期には海外にいることが多かったので、ピティナの全国大会の会場に聴きに行ける機会があまりありませんでした。でも今回は日本にいましたし、ピティナを受ける生徒さんたちの指導もずっと続いていましたから、昨日のサントリーホールの特級ファイナルにも聴衆の一人として聴きに行ってしまいました。


昨日は4名がそれぞれの選んだコンチェルトを弾きましたが、特級の結果は以下のとおりでした。

グランプリ(金賞)=南 杏佳(みなみきょうか)さん チャイコフスキー第1番
銀賞=山本 悠流(やまもとゆうり)さん ラフマニノフ第3番
銅賞=塩﨑 基央(しおざきもとちか)さん ベートーヴェン第5番
入選=大山 桃暖(おおやまもだん)さん プロコフィエフ第3番

全員の演奏を客席で聴くことができました。

皆さん素晴らしかったです。全体的に大きな曲、ほとんど30分を超える曲ばかりですが、多くの聴衆の祝福の中、オーケストラと一緒に全楽章カットなしで弾けるのはコンテスタントにとっては幸せなことだったと思います。どれももう何度も聴いている曲ではあるけれど、あらためて名曲というものにはいろんな新しい発見があります。もちろん曲の持つ深みというか表現の可能性はまだまだあるでしょうが、初々しさというか、やはり若者特有のエネルギッシュなものからは何か感じるものがありますね。特にロシア作曲家のピアノ協奏曲のレパートリーには力作が多く、永遠の名曲ばかりですが、現代であってもやはり弾くだけでも大変という部分はもちろんあるかと思います。きっと彼らの演奏はこれからどこまでも深まっていくのでしょうが、昨日の演奏に向ける思いはそれぞれ強く伝わってきました。

昨日は多くの聴衆の方たちが彼らの演奏に魅了されたのではないでしょうか。モD君はいつになく澄んだ音で演奏していて、今回のコンクール経験で大きく進化したように感じました。それ以外のコンテスタントもそれぞれの場でこれまで勉強されてきた経験を存分に発揮されたのではないでしょうか。
昨日のファイナル(コンサート)の場にいて、これほど多くの音楽ファンたちを熱狂させる機会を作り続けているピティナもやはりすごいと思いました。ピアノを頑張っている人たちにとっては目標にもなり、少なくとも日本のピアニストのレベルをどんどん上げていく役割を果たしていると言っても良いでしょう。若者たちにはどこまでも夢を追いかけていってほしいです。

昨日は特級ファイナリストたちとの写真は撮れませんでしたが、ロビーではプレ特級で銅賞を獲った天野薫さん(小5!)が声をかけてくれて写真を1枚!


天野さんは「カプースチン祭り」にも出ていましたし、今回のコンクールでもカプースチンのエチュードを2曲弾いたということで、親近感は涌きますよね(笑)。そしてプレ特級で入賞ということは、本当に素晴らしい感性と技術を持っているということが証明されたということでしょう。

他の部門の入賞者の中にも年少で素晴らしい成績を上げた方も多かったように思います。
皆さん、本当におめでとうございます!!

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