昨日はまたサントリーホールへ行って来ました!
東京交響楽団と角野隼斗(p.)、上野耕平(Sax.)によるオール・カプースチンのコンサートというスペシャルな場にはやはり居合わせなくてはいけません。
ソロ、室内楽曲、協奏曲というプログラムがすべてカプースチン。この公演の曲目解説は私に依頼されたので頑張って書きました。3ページにわたって載っておりました。


この公演、早くからチケット完売ということでもちろん客席は満席のようでした。印象的だったのは、それにもかかわらず、諦めずに最後までいろんな方法や可能性を駆使してチケットを入手したらしい人たちと当日たくさん会ったことです。この公演はオーケストラの主催でしたから、角野さんファンやカプースチンのファンたちも手に入れづらかったのではないでしょうか。
何はともあれ演奏会は大成功で、会場は熱狂的に盛り上がっていました。
前半のソロ、三重奏、四重奏も良かったです。カプースチンのピアノのための『24のプレリュード』のあの複雑なテクスチュアをサックス4本(一度に出せる音は4つまで!)にアレンジして、原曲と同じレベルの音楽を再現できるのはすごい!というのは以前The Revに「カプースチン祭り」に出演していただいた時にも言及していましたが、昨日のトークの中でもそれを言われていました。本当にそのように感じた聴衆も多かったことでしょう。
昨日角野さんが三重奏曲で共演した東京交響楽団のフルート竹山愛さんとは、私はちょうど10年前の今日!、カプースチンのカルテットを一緒に共演したことがあります。(Facebookで10年前の今日の思い出?とかなんとかでちょうど出てきて思い出しました(笑)。)
後半のコンチェルトの演奏もソリストお二人とも素晴らしかったです。サックス協奏曲はピアノ伴奏をしたことはありますが、オケとの生で聴くのは私も初めてでした。ソロサックスもパワフルでしたが、オケもそれ以上にパワフルで、その戦いのような様相もあの曲の魅力を倍増させていたでしょう。
昨日のサプライズとしては、何より上野さんと角野さんのお二人が最初にトークで出てきたのもそうでしたし、サックス協奏曲のオケの中のピアノパートを角野さんがさりげなく弾いていたのもレアでしたね。角野さんは自身のピアノ協奏曲第2番を弾く直前の余裕というか何というか。
それ以外にも、サックス四重奏を演奏したThe Revのメンバーもオケに入ったりして皆さんフル稼働で、昨日のコンサートはオーケストラを巻き込んだ「カプースチン祭り」と言っても良いかもしれません。ただし主催・企画してくださったのはそのオーケストラのほう、東京交響楽団さんだったのですが。今回大成功でしたからぜひこういう企画はこれからも続けていってほしいですね。


終演後には、カプースチン仲間たちと角野さんを囲んで写真を一緒に。
上野さんとThe Revにもお会いできましたが、フルートの竹山さんには会えませんでした。(残念!)
角野さんは今日も連続でサントリーホールに出演のようです。大活躍ですね!