昨日は東京音楽大学中目黒キャンパスTCMホールで「第2回『野島賞』授与式」が行われ、今回の受賞者は辻井伸行さんに決まったということで私も式に参加してきました。
この賞は、音楽界に大きな功績を残したピアニストであり東京音大の学長でもあった野島稔先生の名前を冠した賞で、本学(付属高校・大学院を含む)を卒業して国内外で顕著な活躍をしている音楽家に与えられるもので昨年から設立されたものです。実は辻井君は私が東京音大で教えていたことで大学の付属音楽教室にも通い、そして付属高校を卒業しています。ちなみにこの賞の第1回は藤田真央さんが受賞しました。
昨日の授与式では現役の付属高校の作曲科の生徒が作曲したヴァイオリンとチェロとピアノの三重奏の曲が祝賀演奏として演奏されました。演奏した現役の生徒3名と作曲した生徒の計4人がそれぞれステージ上で挨拶とトークをして辻井君と交流できたのも良かったです。高校生たちは、あこがれの大先輩の辻井さんの前で演奏ができて感激したというようなコメントも言っていました。
つい先ごろ国内ツアーが終わったばかりの辻井君でしたが、私が端から見ていてもすごく忙しい一年だったように思いましたが、来年はまた海外公演等も含めて今年よりはるかに忙しいスケジュールが待っているようです。それを聞いて驚きました。彼は昨日もその前日まで本番があったようで、そんな中クリスマス気分も味わう暇もなく大学キャンパスに足を運んでくれて感謝しかないです。(と、皆さん仰っていました。)
自分が卒業した大学からこのように世界で羽ばたいている演奏家が出ていることはとても嬉しいですし、もちろん我が大学に限らず世界の第一線で通用するアーティスト、それも若手の優秀な音楽家が現在も今も日本からたくさん輩出されていることは本当に嬉しいです。この傾向はずっと続いてほしいですね。