もうすぐ一年が終わろうとしています。
振り返ってみて、個人的に少し危うかった出来事としては、不覚にも手首あたりを二回も怪我して痛めてしまったことでしょうか。ようやく今その痛みからほぼ完全に解放され、ピアノが弾ける喜びを噛み締めながら書いています。(笑)
1回目のハプニングは7月中旬。新オープンしたヤマハ横浜みなとみらいでピアノのイベントをした当日のことです。
自宅から会場に向かう途中の電車が混んでいて立っていたのですが、一瞬つり革から手を離した瞬間に電車が横揺れして、その瞬間にバランスを崩して手を窓に手首から強くついてしまった時に「ゴキッ」と音がしたので「ヤバい」とは思ったものの、その手をいたわりながらとにかく会場に到着。リハの時間にもその左手首はかなり痛かったので湿布をしたりしていました。でも痛みは感じながらも指は一応動かせたので、そのまま本番も(本番時はもちろん湿布を外して)誰にも気づかれずに(?)やり過ごしました。この日のイベントは自分はトークがメインだったのが救いでしたが、ソロ1曲だけは一応ちゃんと弾かなければいけませんでした。でも不思議なものでその時は痛みを感じずに演奏できたのです。当日は「我ながら不死身だなあ~」などと思っていたのですが、その直後から痛みがひどくなって、約1ヶ月以上はピアノがまともに弾けませんでした。(レッスンではごまかしてなんとかやっておりましたが。)
2回目の怪我は、なんとかその左手が復帰して10月にあった富山や北海道での比較的長時間のイベントでソロが演奏できるほど復活して安心していた直後。11月初め頃に気を許してバドミントンなどをしたのがいけませんでした。(馬鹿か!) 珍しく転倒するなどという経験をしてしまい、この時に打った右肘は何事もなかったのですが、翌日に右手の小指側を手首に近いあたりを捻挫していたらしく、じわじわと右手の薬指と小指が動かせないほど痛くなってきました。ある角度で手を使うととても痛いので、ピアノを弾こうとすると右の4と5の指が痛すぎて弾けない状態が続きました。これも3週間ほどはずっと痛くて右手をあまり使わずにレッスンなどもやっていたのですが、11月末に演奏する本番を控えていたのでそんなことも言っていられなくて練習をしながら治るのを待っていました。ずっと右手をかばって弾いていましたが、もう少々の痛みがあっても弾くしかない、ということで、もう痛みを気にせず集中して弾くことにしました。フルートとの共演でのフルステージでしたが、ピアノソロの2曲も長い曲ではなかったのでこの日も無事に演奏会を終えることができました。
ということで、今年は少し無防備にそんな出来事もあったので、これからはもっと気をつけようと思います。今は両手とも痛みがなくなって本当に有り難いです。結果として今年もすべての仕事をキャンセルせず、特に演奏の機会はどのイベントでもお客様にも恵まれて、また一年音楽に囲まれた素晴らしい生活を送ることができたことを有り難く感じるこの頃です。
今年も多くの方々にお世話になりました。どうもありがとうございました。
今年もあと一日を残すのみとなりました。
皆さんどうぞ良いお年をお迎えください。