今後もカプースチン絡みのプロジェクトが進行しそうです。思うに、まだ何年かは私もこの仕事から完全には離れられないばかりか、カプースチンはやはり自分にとって重要な存在だということなのでしょう。今やカプースチンは世界中でファンを獲得し始めていますが、その中でも特に日本において一番熱狂的に愛されているということ、そしてこの作曲家の手によって今も新作が生まれ続けているということは軽視できない事実です。そんなわけで、今後何年かは日本のカプースチンファンにとってまだ嬉しいニュースが続くことと思います。
まだ未定事項もたくさんありますので、カプースチンに関する要望などありましたらいつでもお知らせください。私もいろんな意味で今後もがんばりたいと思います。(ただし、オール・カプースチンを1時間も2時間も続けて弾くなどということは、“マゾヒストでもない限り”←《カプースチン自身の表現…もちろん私に投げかけられた言葉ではありませんが》もうあり得ない。)
さて、しかし来月早々にはラジオの公開収録の本番が入っていて、そこではカプースチンの曲をいくつか演奏するつもりです。他のクラシック曲と並べて聴いていただくのがポイントです。たぶんお客さん(&視聴者)はまったく違和感なく聴いてくれることと思っています。
ただ今度の演奏予定プログラムの中では、自分の中ではバラキレフの小曲が異色の光を放って頭の中を占領し、脳に心地良い刺激を与えてくれています。メトネルと並んでやっぱり好きな作曲家ですね。でもバラキレフ、割合的にいうと取り上げるピアニストはなぜかまだ(もう?)少ないようですね。良い曲たくさんあるのですが。