これで3回目となりますが、今年もカプースチンの楽譜出版の責任を担っているショットの本社があるマインツに来ました!


ショット社に行く道はもう慣れたものなのですが、正面玄関で自分の名前を言って取り次いでもらって中に入る前は少し緊張しますね(笑)。

正面入口を入るとすぐのところに、私が午前10時に訪問するということがちゃんと告知されています。

さて、打ち合わせでは、まずコンチェルトの担当者にカプースチンのピアノコンチェルト第5番の私が校正を入れた大きな楽譜を手渡しできたました。彼とはこれまでメールでは何度もやり取りをしていましたが、ようやくお会いできてたくさん話ができて良かったです。
ショットによれば、今年は少なくともピアノコンチェルトは第2番が世界のあちこちで演奏される機会が3~4回はあるようです。2番以外のコンチェルトはさすがになかなかアクセスはまだ少ないようですが。
さて、カプースチンをいつも担当してくださっているロベルトさんとは今後の打ち合わせも兼ねて、まずはソナタ第9番に私が運指を書き入れたばかりの楽譜を渡したり、新しいCDを渡したり、今年出版予定のカプースチン作品について最終検討したり…その場で校正に関わる楽譜上の細かいやり取りもしたり…、そしてショットの最新の楽譜をたくさんプレゼントしていただいたり…、と進めてきて、「あれ?ところで注文していた最新のYanaさんの著書は??」と訊くと、ロベルトさん:「いや、実は間に合うように発注していたのだけど今日までに間に合わなくて、数日前から毎日のように本が届いたかどうかチェックしていたのだけど実はまだなんだ」ということで、川上:「えー!?楽しみにしていたのに残念!、でもまだ数日待ってみて、私は今日フランスへ発つけど帰りにまたマインツの近くまで来るので、とにかく状況を毎日メールで知らせてくださいね」。ロベルト:「もちろん、そうするよ。取りに来れると良いけど、でもまああとから郵送しても良いしね。」などと言いながら打ち合わせを続けていました。
そこに、数年来カプースチンの重要な仕事をショット社の外から手伝っているレオニードさんも私が来ていることを知っていて途中から加わってくださり会話が盛り上がったりしていました。と、そこに突然、「本が届きました!」と声があり、「え?今?、やったー!」「なんとタイムリーな!」ということで無事に本をゲットできたのです。

今回の昼食はロベルトさんとレオニードさんと一緒に3人で取りました。
カプースチンファンの方々にもご紹介したい内容はたくさんありますが、まだ興奮気味でして…またいずれかの折に。とにかく、カプースチンの経歴や詳細なインタビュー内容が含まれた世界初の本が英語で出版された意義は考えている以上に大きいのではないかと思いました。今回入手できて本当に良かった!

昨日のTGVでの移動中に本を少し読み、今日はもうストラスブールにいます。
ここで昨日から2日連続で公演を行っている辻井伸行君にこれから会うところです!
そちらの情報もまた随時アップしたいと思っています。
